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【NECノートパソコン】画面の一部が暗い原因は?修理実例で見る液晶交換のポイント
NECのノートパソコン「PC-VK20LFWG4R1N」を使用していて、画面の右下だけが暗くなってしまったというトラブルが発生しました。
画面の一部が見えづらい状態だと作業効率が落ちるだけでなく、「このまま故障が広がるのでは?」と不安に思う方もいるのではないでしょうか。
本記事では、実際の修理事例をもとに、一部の画面だけが暗くなる原因や修理方法について詳しく解説します。
NECパソコンだけでなく、他メーカー製でも起こり得る症状なので、同じトラブルでお悩みならぜひご参考ください。
1. 画面の一部だけ暗くなるトラブル:依頼内容と症状
今回のご依頼は、他県から宅配便でお送りいただいたノートパソコン「NEC PC-VK20LFWG4R1N」。
症状としては右下部分だけが暗くなっているとのことでした。お客様からは次のようにご相談をいただいています。
液晶画面の右下が暗くなっています。
面積としては全体の2割に満たない程度ですが、修理できるなら依頼したいと思っています。
宅配でお預かりしたPCを確認すると、Windowsは起動するものの、ディスプレイの右下部分だけ暗く、見た目でかなりの違和感がありました。
外部モニターに接続すると、そちらではまったく問題なく表示されるため、明らかに本体液晶パネル側のトラブルと考えられます。
写真だと一見するとそこまで暗さが際立たないようにも見えますが、アイコンや文字がかすんでしまうほど明度が低下しており、実際に操作していると明らかに視認性が落ちていました。
2. 画面の一部だけが暗くなる原因はバックライトの故障?
液晶ディスプレイは大きく分けて、「CCFL液晶」と「LED液晶」の2種類があります。
現在主流のノートパソコンはLED方式がほとんどで、バックライトが点灯してパネル全体を光らせるしくみです。
昔のCCFL液晶ならバックライト管だけを交換するケースもありますが、LED液晶ではバックライト部分のみの修理は現実的ではありません。
そのため、液晶パネル全体を交換する必要があります。
今回のNEC機もLED液晶が使われており、バックライトの一部が故障して右下部分だけ明るさが足りない状態になっていたと考えられます。
物理的な衝撃や経年劣化など、原因はいろいろありますが、根本的に解決するためにはパネル交換が最も確実です。
3. 実際の修理内容:液晶パネルの交換で症状改善
当社では、まず外部モニターを接続してマザーボード側に問題がないかを検証しました。
外部側で正常に映る場合は液晶パネルやケーブルの故障が疑われます。
今回はバックライト周辺の不良が濃厚だったため、液晶パネルのみを交換する運びとなりました。
↑修理前。右下部分が暗く、アイコン周辺が見えにくい。
↑修理後。パネル交換で明るさが均一になり、見やすさが復活。
交換後は上の写真のように、右下だけ暗かった表示が均一な明るさに戻りました。
データやOSにはまったく触れていないため、修理が終わった時点でそのまま使い始めることができます。
メーカー(NEC)に修理を依頼すると、画面上半身すべてを交換することになり、さらに高額な見積もりが提示される可能性が高いです。
一方、当社ではパネル単体の交換で済むため、コストを抑えやすくなっています。
4. 修理にかかった日数・費用の目安
今回のNECノートPCは、在庫のある液晶パネルを使用して当日対応できました。
宅配便で送っていただき、到着後すぐに修理に着手し、1日〜2日程度で完了したかたちです。
状況や在庫パーツの有無によって納期は変動しますが、できるだけ早く修理を終わらせたい方は事前にお問い合わせいただくとスムーズです。
修理費用の相場としては、液晶パネル交換が最も高額な項目のひとつですが、メーカー修理に比べると半額〜3分の1程度に抑えられるケースもあります。
「一部の画面だけ暗い」「線が入る」「黒いシミが広がる」といった不具合が見受けられる場合は、早めに修理を検討したほうが結果的にコストパフォーマンスが高いと言えるでしょう。
5. 画面の一部だけ暗い症状は他メーカーでも起こり得る
今回はNEC製ノートパソコンでの事例でしたが、画面の一部だけ暗くなる症状はほかのメーカー(富士通、Panasonic、Dell、HPなど)でも起きる可能性があります。
内部の構造や液晶パネルの種類がほぼ同じためです。
特にLED液晶のバックライトに不具合が発生すると、部分的に明るさが低下したり、完全に表示が消えてしまったりするケースも。
いずれにしてもノートPCを快適に使い続けるには、液晶の交換やパーツ修理が避けられません。
6. まとめ:画面の不具合は早めの修理がカギ
「右下だけ暗い」「左側がぼんやり暗い」など、ディスプレイの一部分だけが異常を起こすトラブルは、液晶のバックライトが原因になっている可能性が非常に高いです。
今回のNECノートPCの例では、液晶パネル交換によって症状が改善され、データもそのままで作業を再開できました。
メーカー修理に依頼すると高額な見積もりを覚悟しなければならない場合が多いですが、民間の修理業者であればパネル単体の交換など、必要最小限のパーツだけを交換できるため、費用を抑えやすいのがメリットです。
「表示が暗いけど我慢すれば使えないこともない…」と思って放置しておくと、見づらさがストレスになったり、他のトラブルが併発する可能性も出てきます。
画面不良を感じたら、なるべく早めに専門家へ相談するのがおすすめです。
液晶修理は、パソコンの中でも比較的高額になる項目とはいえ、重度の故障でなければ短期間で修理できるケースも多々あります。
「この状態で修理費はいくらかかるの?」「在庫があるならすぐ直したい!」といった疑問があれば、まずはお電話やWebフォームでお問い合わせください。