パソコン 落下による本体の変形(曲がった)、ゆがみの補修修理

Lenovo ideapad 320S-13IKBが落下で故障!曲がったパソコンを液晶交換&補修で直す方法を解説

Lenovoのノートパソコン「ideapad 320S-13IKB」をご使用中の方から、落下による故障の修理依頼をいただきました。

自転車に挟んでしまったとのことで、液晶パネルや筐体(背面カバー)の大きな変形・ゆがみが発生し、画面が一切映らない状態になっていたのです。
本記事では、その修理実例とあわせて、ノートパソコンが曲がってしまったときの対処法、液晶交換や補修の方法、さらには修理費用の目安について詳しく解説します。
もし、落下や衝撃によってパソコンが曲がってしまったというケースでも、適切な修理アプローチを知っておけば買い替えを回避できるかもしれません。
ぜひ参考にしてみてください。


1. 依頼内容と故障状況:自転車で挟んで変形したLenovo

今回ご依頼いただいたのは、Lenovo ideapad 320S-13IKB。お客様からは「自転車に挟んでしまい液晶の裏板が曲がり、画面もつかない」とのお問い合わせをいただきました。
「パソコンを自転車に挟んでしまった」という状況は少々珍しい印象を受けますが、実際には自転車の前カゴやフレームにぶつけて大きなダメージを負うパターンもあるようです。

お問い合わせ内容:
「パソコンの画面を自転車に挟んでしまったことで、液晶の裏板が曲がってしまい、画面が全くつかない状態。見た目にも大きくゆがんでおり、液晶パネルが剝がれてしまったように見える」

結論から言うと、この状態では単なる液晶割れだけではなく、筐体(背面カバー)が大きく変形している可能性が高いです。
そこで当社までお送りいただき、実機を詳細にチェックすることになりました。


2. 画面が映らない原因:液晶割れ?筐体ゆがみ?

ノートパソコンの画面が映らない原因は、大きく分けて以下のパターンが考えられます。

  • 液晶パネルが割れている、基板が壊れている
  • 液晶ケーブルが外れている、断線している
  • マザーボードやロジックボードが故障している

このうち、落下や衝撃でまず疑われるのは液晶パネルケーブルの損傷です。
筐体が変形していると、内部パーツも歪んでいたり、ネジ穴や固定部が破損している可能性があります。
しかし、万が一マザーボード側までダメージが及んでいれば、修理費用が高騰するので注意が必要です。


3. 背面カバーが「くの字」に曲がる重症事例

今回のLenovo ideapad 320S-13IKBを開けてみると、背面カバーが「くの字」に大きく曲がっている状態でした。
写真を撮影すると、上から見るだけでカバー部分が大きく歪んでいるのがはっきりわかります。

ideapad 320S-13IKB 液晶故障

↑正面から見た画面は典型的な液晶割れ。黒いシミや線が入って映らない状態。

↑真上から見た様子。背面カバーが大きく歪み、アルミかプラスチック素材が「くの字」に曲がっている。

こうなると、液晶パネルが壊れているだけでなく、背面カバーの固定部分ヒンジにもダメージが及んでいる可能性があります。
メーカー修理だと上半身全部を交換することになり、高額な見積もりが出るでしょう。


4. 補修だけで直る?それともパーツ交換が必要?

本来、ここまで大きく変形している場合は、ディスプレイの上半身全体(液晶ユニット)を交換したほうが確実です。
しかし、お客様からは「できるだけ費用を抑えたい」という要望があり、液晶パネル交換+背面カバーの補修というかたちで対応することに。

そもそもメーカー(Lenovo)では部分的な補修という概念はなく、曲がっている部位ごとユニット交換となるため、修理費が非常に高額になりがちです。
民間修理店であれば補修作業を行うことができるケースもありますが、破損状況によっては補修不可の場合もあるため、実機を見ないと判断ができません。


5. 実際の修理内容:液晶交換+筐体補修の流れ

当店では以下の手順で修理を進めました。

  1. 本体状態の確認:ディスプレイやキーボードなど、開閉状態や歪みの度合いをチェック。
  2. 液晶パネル交換:まずパネルを新品に交換し、正常表示が得られるかテスト。
  3. 背面カバーの補修:曲がりを少しずつ戻して形を整え、ヒンジ部分がきちんと固定されるよう調整。
  4. 再組み立て・動作確認:開閉のスムーズさ、表示の安定性を確認し、データがそのまま使えるか最終テスト。

結果、液晶パネル自体は交換が必須でしたが、背面カバーはなんとか補修で対応でき、コストを抑えつつ修理完了となりました。
ただし、補修には時間がかかるため、パネル交換よりも長い作業時間を要しています。

↑液晶パネル交換後、正常に映るようになったLenovo ideapad 320S-13IKB。
筐体の補修も施して可動に支障がない状態へ。


6. ノートパソコンが曲がる原因と対策

今回のように「自転車で挟んだ」という特殊なケース以外にも、ノートパソコンが大きく曲がってしまう原因はいくつか考えられます。

  • 車やバイクで踏んでしまった:鞄からこぼれ落ちたパソコンを車が踏むなど
  • 床に放置していて踏みつけた:人の足や家具の角に強く押し付けられた
  • 極端な落下:高いテーブルや階段などから落下し、角やフレーム部分に衝撃

基本的にこれほどの変形が起こるのは、相当な衝撃が加わった場合です。
パソコンの取り扱いには十分注意し、衝撃リスクの高い場所(自転車の前カゴなど)に入れる場合はクッション性のあるケースを使うなど、工夫をするとよいでしょう。


7. 変形・ゆがみの自力修理は可能か?

パソコンが曲がってしまった場合、自分で筐体を元に戻すのはかなり難易度が高いです。
アルミボディやマグネシウム合金など、近年のノートパソコンには頑丈な素材が使われている反面、一度曲がると元に戻すには相当な力と精密な作業が必要になります。

無理やり曲げ直そうとすると、ヒンジ部のネジ穴や基板まで破損するリスクがあり、かえって修理費が高騰する恐れも。
DIYを考える方もいるかもしれませんが、専門の修理業者に相談することを強くおすすめします。


8. 修理費用の目安:液晶交換+補修はどれくらい?

今回の事例では、液晶パネル交換と補修を合わせて、2万円台で対応できました。
ただし、これは背面カバーの補修をサービスとして行ったケースであり、補修のみを依頼される場合は別途作業費用が発生する可能性があります。

  • 液晶交換のみ:2〜3万円程度が一般的(部品代+工賃+消費税)
  • 上半身ユニット丸ごと交換(メーカー):5〜7万円以上になるケースも
  • 筐体補修:変形の度合いによるが、軽度なら数千円〜1万円程度の追加が目安

メーカーに修理を出すと高額になりがちですが、民間修理店では必要パーツだけを交換し、補修を併用できるため、結果的に安く済むケースが多いのです。
「修理費用をできるだけ抑えたい」「データを消さずに修理したい」という方は、まず見積もりを複数の業者で比較してみるとよいでしょう。


9. まとめ:曲がりや落下故障も諦めずに修理を検討

Lenovo ideapad 320S-13IKBのように、パソコンが大きく歪んでしまったり、自転車の挟み込みで液晶が割れたりしても、液晶交換+補修という方法で修理可能なケースがあります。
メーカー修理だと液晶ユニット全交換となり高額になることが多いですが、民間修理店なら部品ごとの交換や補修対応で、コストを抑えられる可能性が高いです。
もちろん、変形具合や内部ダメージによっては補修が難しいケースもあるため、まずは現物を確認してもらうことが第一。
「曲がったパソコンは使えない」と諦めず、まずは専門家に相談してみましょう。

もし同じような故障(液晶割れ、画面が映らない、筐体が曲がったなど)でお困りでしたら、ぜひ当社までご相談ください。
液晶パネル交換補修作業に長年の実績があり、データを消さずに修理できる場合が多いです。
背面カバーのゆがみはサービスで補修させていただけることもあるので、ぜひお気軽にお問い合わせください。


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