昨日まで全く問題なく使っていたMacBook Proが突然画面が映らなくなってしまうという症状は意外にもよくある話ですので、電源入るが画面が映らない状態になってしまった場合は参考にしていただければと思います。

重要になってくるのは一番最後使えてたのがいつなのか、また、MacBook Proに水をかけてしまったり衝撃が加わったなどの覚えがある場合はそれが原因の可能性もありますので、自分で診断、調査をするのは難しいかと感じますので修理店に相談されることをお勧め致します。

今回は電源入るが画面が映らなくなってしまった事例がありますのでそれを例にして解説をしていきたいと思います。

 

MacBook Pro 電源入るが画面が映らない修理

【 お問い合わせ内容 】
画面中央左利下ぐらいにスマートフォンがぶつかってしまい、画面消灯、割れたように光り漏れがあることから、液晶を交換のお見積もりを頂けますでしょうか。
との事でした。

お問い合わせ内容には携帯電話をぶつけてしまいそれが原因で画面が映らない状態になってしまった可能性が非常に高いですね。
このように何か思い当たることがある場合は故障の切り分けとしては比較的簡単になりますが、全く身に覚えがない状態で画面が映らない場合は液晶の故障や液晶ケーブルもしくはロジックボード故障など色々な故障箇所が考えられるために入念な調査が必要となりますのでその分調査には時間がかかります。 

 

 

MacBook Pro を当社まで宅配便を使っていただき送っていただきましたが、MacBook Proの電源を入れると全く画面が映らない状態になっておりました。
お客様のお問い合わせにあった光漏れがうっすら見える程度で起動時に必ず出るリンゴマークの表示すら確認が出来ない状態でした。
この場合はまずMacBook Proの内部にデータがしっかりと残っているのかが一番のポイントになるかと思いますが、現行機種の MacBook Pro は USB C ポートになるために HDMIなどを使う場合は変換器が必要になります。
変換器を使いHDMI ケーブルを外部モニターに差し込むと正常に外部モニター側ではマックのOSが起動していることが確認できました。
これらのことからロジックボードやSSDに影響がないことが確認できますので、問題は液晶パネルもしくは液晶ケーブルなど液晶上半身の故障の可能性が強くなります。

 

 

今回の修理は液晶上半身(アセンブリ交換)で対応させていただきましたが、MacBook Proの画面を確認することができました。
お客様のログインアイコンもしっかりで確認ができますのでデータの紛失がございません。
これで修理完了となりますが、お客様の元に返送された場合は特に設定などする事なくそのまますぐにパソコンとして使うことが可能となります。

 

ぶつけたなどの記憶がない場合はどのような故障が考えられる？

今回の事例ではスマートフォンをぶつけてしまってから画面が映らないといった症状になってしまっておりますが、思い当たることがあるために故障の原因は明らかでした。
逆に全く思い当たることが全くないのに画面が映らなくなってしまうこともよくあるパターンになりますが、その場合の方が見積もりとしては提出しづらいですね。 

先ほども記載をいたしましたが、液晶パネル、液晶ケーブル、ロジックボードがどこか一つでも壊れていると画面は映らなくなります。
今回は故障原因がすぐに判明できたので調査にかかる時間も短くすることができましたが、ロジックボードの故障が判明すると修理が出来るのか出来ないのかがまず一つのポイントになり、現行機種のMacBook Proなどのロジックボードはまず部品入手すること自体がかなり難しく、また、もし部品入手ができたとしても費用的に修理を考えなければいけない料金になってしまうこともございます。

あまりにも修理代金が高額になってしまった場合は新しい機種を買い直すという選択をした方が良いと思いますが、その場合はデータだけでも取り出しをして次のパソコンに移行させるという方法もありますね。
MacBook Proの画面真っ暗の異例はこちらでも確認ができます。