Macの画面が映らない、うっすらに見える ?マークの修理

Macの画面が映らなくなったら?原因・修理実例・データ保護のポイント

新しい機種も含め、MacBook・MacBook Pro・MacBook Airをお使いの方で、特に衝撃を加えた覚えがないのに画面が映らない、うっすらとしか見えない、あるいは「?」マーク(はてなフォルダ)が表示されて困ってしまうことがありますよね。

こうした症状が起きると、「液晶割れかな?」「それともハードディスク故障?」といろいろ心配になるかと思います。
実際のところ、画面が映らない原因は液晶故障だけとは限りません。
SSD(HDD)の不具合やロジックボード(基板)の問題が原因で、外部モニターを繋いでも何も映らないケースもあり、機種や症状次第でトラブルの切り分けが必要になります。

本記事では、各種MacBookシリーズ(Air・Pro含む)で「画面が映らなくなった」際の修理実例をご紹介します。
画面が暗い・真っ黒・うっすら表示といった状態でも、データが無事残っているかどうかをチェックする方法や修理でどこを交換するかなど、詳しく解説します。
「画面が急につかない!大切なファイルはどうなるの?」とお困りの方はぜひ読んでみてください。


MacBook Airは初代モデルから、すでに廃盤となった11インチ、そして最新モデルの13インチまで全て修理対応が可能です。
当店では年式を問わず、幅広いMacの液晶修理を行っています。

以下で紹介するのはMacの画面が映らない場合のいくつかの事例です。
実際の修理経過を見ながら、同様のトラブルに直面した方がどのように対処すべきか、参考にしていただければ幸いです。
ちなみに、画面が映らなくなったとはいえ、ハードディスク(SSD)やロジックボードにはダメージがないケースが9割近くを占めます。
ただし、運が悪ければストレージまで破損している場合もありますので要注意。
もし外部モニターを使って確認できれば、ある程度データの有無を自力でチェックすることができます。


Macの画面が映らない修理実績

まずは10年以上前に発売されたMacBook A1181の例から紹介します。
2018年頃までは現役で使われていた方が多い機種ですが、最近は買い替えが進んでいる印象もあり、「画面が映らなくなったから修理したい」というご依頼が依然として数多く寄せられています。

【MacBook A1181で画面が全く映らない】

MacBook A1181は2006年頃にリリースされ、いわゆる白いMacBookの時代から名称が変更されて登場したモデルです。
下記写真が持ち込みされた状態のA1181ですが、電源を入れても暗いままで画面には何も表示されず、かすかにバックライトが光る程度。

mac 画面が映らない

昔のMacBookでは、バックライトやインバーターが故障して画面が映らないトラブルが最も多いです。
ただし、液晶パネル自体が壊れていたり、ロジックボード側の故障もゼロではありません。


【画面が映らないが、よく見るとかすかに見える】

mac 画面うっすら

「画面が真っ暗」に見えても、懐中電灯などで横から照らしてみると微妙に映像が確認できることがあります。
この症状はバックライトが点いていないことを示唆し、インバーターあるいはパネル内の蛍光管(CCFL)の故障である可能性が高いです。

2010年以降のモデルはLEDバックライトなのでまた別の修理方法になりますが、A1181世代ならバックライト交換やインバーター交換で直ることがよくあります。


【今回のMac A1181は液晶パネルが原因】

mac 液晶交換

今回は交換用パーツを一つずつテストした結果、パネル全体が故障していると判明しました。
バックライトやインバーターを除外して最終的にパネル交換をすると、無事に表示が復活。データも特に問題なく残ったままでした。

修理期間としては、当店に在庫があったため1日ほどで作業が完了。
Apple公式ではこのA1181世代のMacBookは修理受付を終了しているため、メーカー対応できない機種でも民間の修理店なら対応が可能です。


【メーカー(Apple)対応の場合】

MacBook A1181など古い機種は、保守部品の期限が切れているため基本的に修理不可と案内されるケースが多いです。Appleや正規サービスプロバイダでは「リプレイスの部品がない」と言われる場合もあるでしょう。
当店のような民間修理店では、独自に部品を調達できるため、古いMacでも修理が可能な場合が多いのです。
画面が映らず困っている場合、まずはお気軽にご相談ください。


【2018/4/9追記:MacBook Pro A1990 画面が映らないケース】

問い合わせ内容:
「2019年モデルのMacBook Pro、イヤホンジャックを挟んでしまい、それ以降画面が映らなくなった。Apple診断では液晶パネル割れと判定され、パネル交換が必要だと言われたが高額なため修理費が知りたい。」

A1990 画面が映らない

MacBook Pro A1990は指紋認証(Touch ID)を搭載しており、2018年以降のモデルは液晶パネルの構造が非常に薄くなっています。
実際に分解すると、ディスプレイに亀裂が見られ「液晶パネル交換」が必要と判断。
アセンブリ交換よりコストが抑えられるパネル単体の交換で対応し、データはそのまま保持。

結果的に表示が戻り、Appleで見積もったより安価で済んだと喜ばれました。


【2021/3/13:MacBook Airの画面が映らない事例追加】

問い合わせ内容:
「MacBook Airを閉じた状態で蓋の上から踏んでしまい、画面にカラフルな線が入ってどうにも映らない」

よく見ると液晶が破損し、真っ白の画面になっている状態。外部ディスプレイを接続するとOS起動が確認できたため、データ自体は生きています。
交換用パネルの在庫があったので液晶だけ取り替え、完全に映るようになりました。


【2021/3/13:MacBook Airが衝撃で画面映らない例】

問い合わせ内容:
「床に落とし、起動音はするが画面が黒いまま。稀に縦線が出ることも。データが残っているか心配」

フロントパネルを拭くと亀裂が確認でき、画面割れと診断。A1466の液晶パネルのみ交換を行い、問題なく起動するように。
外部ディスプレイでデータが無事なのを確認してからパネル交換したため、返却後すぐに使える状態でした。


【2020/10/29:MacBook Airで「画面が映らない」修理追加】

問い合わせ内容:
「液晶に縦線が入り、起動はするけれど映像が乱れて見えない。使いものにならないので修理希望」

MacBook Air 画面が映らない

外部モニターでは正常に映るため、液晶パネルだけ故障と判定。
交換後は正常に表示が復旧し、データもそのままでした。


まとめ:MacBookの画面が映らない場合は液晶or基板故障を疑い、早めに対処

MacBookシリーズで「画面が映らない」「うっすら表示」「カラフルな線」などのトラブルが起こったとき、一番重要なのは原因の切り分けです。
原因としては大まかに:

  • 液晶パネル故障: 画面割れ、亀裂、線が入る、真っ暗などが代表的
  • ケーブルの断裂: ときにうっすら映る、角度によって映るなど
  • ロジックボード(基板)故障: 外部ディスプレイでも映らない場合が多い
  • ストレージ故障: 質問マーク(はてなフォルダ)が出て起動できない

画面が壊れていても起動音が鳴ったり、外部モニターにつなぐと映る場合があるので、まずは外部モニターでデータが生きているか確認してください。
そのうえで故障箇所が液晶パネルと分かればパネルのみ交換を検討すると良いでしょう。メーカー修理だとアセンブリ交換や基板交換になり高額化しがちですが、民間の修理店なら必要最低限の部品交換で済み、料金も抑えられます。

データの有無や作業期間など気になる点があればお気軽にご相談ください。
Macの液晶修理実績が多い店なら、在庫や交換ノウハウも豊富で、スピーディーに解決できる可能性が高いです。

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