Lenovo ideapad L340のパソコン修理 突然赤紫色になった液晶画面もパネル交換で復旧【修理事例】

Lenovo ideapad L340:突然赤紫色になった液晶画面もパネル交換で復旧【修理事例】

ノートパソコンは仕事やプライベートで幅広く使われ、いつでもどこでも使用できる利便性が魅力です。その反面、液晶画面は落下や衝撃、内部部品の故障などで思わぬ不具合を起こすこともあります。
今回ご紹介するのは、東京都から店舗へ直接持ち込みいただいた「Lenovo ideapad L340」の修理事例です。

お問い合わせ内容は「液晶画面が突然赤紫色になり、全体に薄い色合いと縦縞が入っている」というもの。
さらに、HDMI出力を用いて外部モニターに映すと通常通りの映像が確認できたため、「本体液晶画面の不具合」ではないかと想定されていました。

実際に現物を拝見すると、ノートパソコン本来のディスプレイが赤紫に変色し、ところどころ縦線が走った状態で、作業しづらい問題が発生していました。
このように特定の色味が強く出るカラフルなノイズ薄い白がかかった状態といった画面異常は、ほぼ間違いなく物理的な故障や液晶自体の不具合が原因です。


1. ご依頼内容:画面が赤紫色に変わり、縦縞が入るトラブル

Lenovo ideapad L340は普段から使い慣れていたノートパソコンで、ある日突然液晶が赤紫色に変色し、同時に縦縞が入る症状が出始めたとのことです。
外部モニターへ出力した場合は問題なく映り、OSの動作自体も安定しているため、グラフィックスやマザーボードには異常がない可能性が高いといえます。
こうしたケースは、液晶パネルの内部背面ケーブル基板上の回路が劣化または損傷していることが主な原因として考えられます。

ご依頼いただいたお客様は「東京から直接持ち込みできる修理店」を探しており、データを消したくないためにデータそのまま修理を希望されていました。


2. 修理前の状態:ディスプレイが赤紫色で縦縞、読みづらい表示

修理前の写真がこちらです。

ディスプレイ全体がピンク~紫がかった色合いに変化しており、うっすら縦線が何本も入っています。
アイコンや文字は判別しづらく、長時間の使用は目にも負担がかかる状態です。
なお、外部モニターを使用すると正常表示になることから、液晶パネル内の故障がほぼ確定と言えます。


3. ノートパソコンのディスプレイが赤紫になる理由:物理的故障が主因

ノートPCの液晶画面が赤や紫など特定の色に偏って表示されるのは、液晶パネル内部のガラス層や配線が損傷している可能性が高いです。
色成分(RGBのうち一部)が欠落したり誤作動を起こすことで、強い赤や青などの色味が出たり、縦線・横線が映り込むといった現象が発生します。
また、ケーブルの断線や接触不良が起こっているケースもありますが、外部モニターで問題なく映る場合は、液晶パネル自体の故障に絞られることが多いです。

こうした画面の変色縞模様が出現している段階では、液晶パネル交換が必要となるケースがほとんど。
ソフトウェア的対策(OS再インストールやドライバ更新)では根本的に直りません。


4. 液晶パネル交換の分解作業手順:Lenovo ideapad L340 の場合

ノートパソコンの液晶交換は以下のような流れで行われます。

  1. 電源オフ・バッテリー取り外し
    安全のため、パソコンの電源を完全に切り、通電を遮断してから作業を始めます。
  2. ディスプレイベゼル(フレーム)の取り外し
    液晶周囲のプラスチックフレームを爪や専用工具で丁寧に外し、内部のネジやケーブルにアクセスできるようにします。
  3. 液晶パネルの固定ネジを外す
    パネルを少し前に倒して背面のフレキシブルケーブルを露出させ、交換用パネル取り付け時の下準備をします。
  4. コネクタの取り外し
    液晶パネルとマザーボードを繋ぐケーブルを慎重に外し、割れている・故障しているパネルを取り除きます。
  5. 新しいパネルの装着
    同じ解像度・サイズ・コネクタ形状のパネルを用意し、ケーブルを確実に接続し直してネジで固定します。
  6. 動作確認・ベゼルの再装着
    電源を入れて映りをチェック。問題なければベゼルを元通りにはめて修理完了です。

5. 修理後の状態:元どおりの色合いで快適に使用可能

下記は修理後のLenovo ideapad L340です。

赤紫色や縦線の異常は完全に消え去り、Windowsのログイン画面やデスクトップアイコンが本来の色味・解像度で表示されています。
データやソフトウェアの設定は一切触れていないため、修理完了後すぐに元の環境で作業を再開できる点が液晶交換の大きなメリットです。


6. 修理費用や期間の目安

ノートパソコンの液晶交換費用は、パネルサイズ(たとえば15.6インチ、14インチなど)・解像度タッチパネルの有無などで異なります。
Lenovo ideapad L340のような15インチクラスの場合、部品代+作業費で2~3万円程度が相場となるケースが多いです。
納期は在庫があれば数日で済む場合もあれば、取り寄せが必要なときは1週間以上かかることもあります。

今回のように、画面表示の一部が赤紫他の色合いに変化している場合でも、基板が無事なら液晶交換のみで修理が完了し、データもそのまま残ります。


7. ノートパソコン画面割れや異常表示を防ぐポイント

ノートPCは持ち運びに便利ですが、落下や衝撃で画面が割れるリスクも高まります。
以下のような対策を日頃から行うと、トラブルを回避しやすいでしょう。

  • クッション付きケースを利用:
    外出先へ持ち運ぶ際は、保護ケースに入れて衝撃を最小限に抑える。
  • 開閉は両手で、無理な力をかけない:
    片手でディスプレイ端を強引に開閉すると、ヒンジや液晶に偏った力がかかる。
  • 机の上を整理整頓:
    ペンやアクセサリをキーボード面に置きっぱなしにして閉じると、ディスプレイが圧迫されて破損しやすい。
  • 異音やチラつきが出たら早めに点検:
    画面の色が急に変わる、ノイズが増えるなど前兆がある時は放置せず専門家に相談する。

8. まとめ:Lenovo ideapad L340も液晶交換で再度快適に使える

今回の事例では、「液晶画面に物がぶつかり、突然赤紫色に変わり縦線が入った」というLenovo ideapad L340を、液晶パネル交換で見事に修復いたしました。
ノートパソコンの画面割れや表示異常は、ほとんどの場合物理的破損に起因するため、ソフトウェア的対処では解決しません。
しかし、基板やストレージが無事であれば、ディスプレイを交換するだけで元の操作環境をそのまま保ったまま修理が可能です。

もし画面がカラフルなラインや黒いシミで埋まっていても、データやアプリの再設定を必要とせずにノートパソコンを復活させられるのは大きなメリットです。
修理費用はサイズや解像度によって前後しますが、多くの場合は買い替えよりは安価に済むケースが多いといえます。

当店ではLenovoをはじめ、各種ノートPCの液晶交換に対応しており、宅配修理や店頭持ち込みなど幅広いサポート体制を整えています。
「突然ディスプレイの色がおかしくなった」「画面にヒビが入って操作できない」などの症状でお困りの際は、お気軽にお問い合わせください。
早めの対処がさらなる損傷や不便を防ぎ、快適なパソコンライフを取り戻す近道となります。