MacBook Pro 画面にストライプの線が入った修理

MacBook Pro 13インチをお使いの方より画面にストライプの線が入るようになったということでパソコン修理の依頼がありました。
画面に表示不良が出てしまうと何も操作することができなくなってしまうために修理が必要と思いますが、ストライプの線が入った時に何をすれば良いのか?修理料金がいくらくらいかかるのか?について解説をしていきたいと思います。

MacBook Pro 画面にストライプの線が入った修理について

【故障のお問い合わせ内容】
液晶が綺麗に映らなくなってしまいました。
青、緑色のストライプの線が入っている。

MacBook Pro 画面にストライプの線

画像はMacBook Pro 2020年式 A2251をお預かりした状態になりますが、電源を入れると等間隔にストライプの線が入っているのが確認できます。
そのまま待機をしても画面が切り替わらないので所有者としては何も操作できないと思います。

外部モニターに接続をしてみる

MacBook Proはデスクトップパソコンではなく、ノートパソコンになりますので画面が一体になっております。
もしデスクトップなどに使うモニターやテレビなどがあるようでしたら故障したMacBook Proと接続をしてみることである程度の故障の切り分けは可能です。
今回のMacBook Proは2020年モデルのためにHDMIポートがありませんので、USB-CからHDMIケーブルなどに接続するための変換機などが必要です。
ケーブルを使いMacBook Proと外部モニターを接続することができた場合、外部モニターでどのような表示になるのかが最大のポイントです。
外部モニター側でストライプの線は出ず正常に映るようでしたら、MacBook Pro本体の液晶故障、もしくはケーブル故障の疑いがあります。
仮に外部モニター側で同じようにストライプの線が入るようでしたら、ロジックボード故障が考えられますのでそれぞれの修理が必要になるでしょう。

画面が映らない場合、データはどうなっている?

突然画面が映らなくなってしまった時に真っ先に思い浮かぶ事とすれば、自分のデータはどうなっているのかではないでしょうか?
先ほどの外部モニターに接続をするのが重要ポイントですが、外部モニター側でログインの画面やデスクトップの画面など自分のデータが見えているようでしたら、MacBook Proの中にデータは残っております。
ですので、外部モニターを見ながらの操作になるのでいつもよりは操作性は悪いですが、外部モニターを使ってそのまま外付けハードディスクやUSBなどにバックアップを取られることをお勧めいたします。

外部ディスプレイの方にも映らない場合、データが消えているのかといえばそういうわけではありません。
ここから先は分解調査などが必要になってくるので、自分でデータが残っているかの確認は難しいためにパソコン修理店に相談をする必要があると思います。

MacBook Proは2017年モデルよりSSDの取り外し自体ができなくなりました。
一昔前であればSSDというパーツ自体を取り外すことができたので、電源が入らない、画面が映らないなどの症状が出たとしても、SSD自体をMacBook Proより取り外し、他のパソコンでバックアップを取るというのができました。
今回依頼のあったMacBook Proは2020年モデルなので、万が一画面が本体側、外部モニター側でも映らない場合、ロジックボード自体の修理が必要になりますが、修理難易度が非常に高いためにデータを諦めるしかない可能性も大いにあります。
ですので、日頃からのバックアップを行うことが最近のMacでは非常に重要になっております。

ストライプの線が入った場合の修理料金の目安は?

液晶交換、ケーブル交換で費用感は異なりますが、画面にストライプの線が入る原因の比率として当社の修理実績から見ると9対1(液晶9、ケーブル1)くらいの割合です。
ケーブル交換ですと、部品代金、作業工賃を含めると2万円以下の修理料金で収まるケースが多いですが、液晶交換に関しては、13インチ、15インチ、16インチで大幅に異なります。
また、Macの液晶交換は、メーカー(Apple)、家電量販店(ビックカメラ、ヤマダデンキなど)、民間の修理店(当社など)でも料金は数万円規模の差があります。

画像は画面にストライプの線が入ったMacBook Pro 2020年モデル A2251 13インチの液晶パネルのみを交換した状態になりますが、画面が正常に映るようになり問題なく使える状態になりました。もちろんデータは残った状態ですので返却後はすぐに使える状態になっております。
一見普通の修理内容に思われると思いますが、液晶交換にも方法としては2つあり、「液晶パネルのみの交換」と「液晶全体の交換」で費用も大幅に異なります。

当社で行った修理方法としては、液晶パネルのみの交換となりますが、部品代金や作業工賃などを含めた総額で約4万円となりました。
メーカー、家電量販店では液晶パネルのみの交換をしていないので、液晶全体の交換になりますが、ご自身で見積もりを取っていただければわかると思いますが、おそらく倍程度の費用がかかると思います。
今回の修理はあくまでも2020年モデルA2251の機種になりますが、年式によって使う部品が異なるので修理費用も変わります。
見積もりを取る場合は本体を裏返すと小さくモデルナンバーの記載がありますのでそちらを教えてくださいませ。
<例>
Model A2251
Model A2338 など

液晶交換で直らない場合はある?

画像は2011年のMacBook Proになりますが、画像にピンク色のストライプの線が入っているのが確認できます。
この場合はりんごマークが表示され、しばらくしても正常に起動しないというパターンでした。
液晶の不具合なので液晶故障と思われるかもしれませんが、結果的には液晶の不具合ではなくロジックボード、グラフィックチップの不具合です。
先ほどのA2251(2020年)のストライプの場合は液晶パネル交換のみで対応することができましたが、今回のピンク色のストライプの線が入ったMacBook Pro(2011年)に関しては別の箇所の故障です。
一見どちらも同じような故障に思えるのですが、この辺りに関しては機種特有の症状だったり、修理の経験がないと判断は難しいかもしれません。

まとめ

画面にストライプの線が入るのは液晶故障かロジックボード故障のどちらかの可能性が最も高いのですが、どちらの故障に関しても分解修理が必要になるので自分で直すのはおそらく難しいと思います。
Mac修理で最も高額な修理料金になる箇所がこの2つになりますが、修理店によってはかなりの金額差がありますので、安く直せる店舗をお探しの場合は一度当社の方までご相談いただければと思います。

 

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