MacBook Pro 画面にストライプの線が入った修理

MacBook Pro 13インチにストライプ状の線が入ったときの原因と修理方法|液晶交換・ロジックボード故障の見極め方

ある日、MacBook Pro 13インチの画面を見ると、等間隔のストライプ状の線が出現してしまい、まともに操作できない――こうしたご相談は当店でも非常に多く寄せられます。
画面に線が出る、ちらつく、色がおかしくなるなどの症状は、ディスプレイ自体の故障なのか、ロジックボード(マザーボード)側なのかで修理方法や費用が大きく変わります。

本記事では、実際に2020年モデル(A2251)のMacBook Pro 13インチで発生した「ストライプの線が入る症状」の事例を取り上げながら、修理費用の目安やデータ保護のポイント、そしてロジックボード故障が疑われる場合の見極め方法を詳しく解説します。
SSDが基板直付けとなった2017年以降のMacBook Proでは、データ救出が難しくなることもあるため、症状が出たら早めに相談することが重要です。


MacBook Pro 画面にストライプの線

画面にストライプの線が入る原因:液晶パネル or ロジックボードか

MacBook Proのディスプレイにストライプ状の線が入る場合、主に次の2つの原因が考えられます。

  1. 液晶パネルの故障
     ・物理的な衝撃(落下・踏みつけなど)や経年劣化によってパネル内部が損傷
     ・外部ディスプレイへの出力が正常(線が出ない)なら、液晶パネル側の問題が濃厚
  2. ロジックボードやGPUの不具合
     ・2011年頃のMacBook Proに多かったGPU故障など、基板側に原因があるケース
     ・外部モニターでも同じストライプが映るならロジックボード不良の可能性大

一見同じように線が入る症状でも、液晶パネルを交換すれば直るか、ロジックボード修理が必要かはまったく違う話になります。
当店では外部ディスプレイの表示状況を確認するほか、分解診断によってどのパーツが故障しているかを切り分けて修理方針を決定します。


MacBook Pro 2020年モデル(A2251)の修理事例:液晶パネルのみ交換で4万円ほど

今回は2020年モデルの13インチMacBook Proでストライプ状の線が出て操作不能になった事例です。
外部ディスプレイでは正常に映り、ログイン画面も問題ないことから、ロジックボードではなく液晶パネルが故障していると判断。
メーカー(Apple)や家電量販店に依頼すると上半身まるごとの交換を行うため、5万~7万円以上の高額見積もりになりがちですが、当店では液晶パネルのみの交換が可能です。
結果として、4万円程度で修理完了し、ストライプの線が消えて元通りの表示が復活しました。

データについては、当店ではストレージ(SSD)やOSに触れず、液晶だけ交換するため初期化不要
修理後はすぐに従来の環境で作業を再開できるのが大きなメリットです。
もしもロジックボード故障やGPU不良であれば、いくら液晶を変えても同じ線が出るため、さらなる分解修理や買い替えを検討する必要が出てきます。


一方でロジックボード故障の場合:2011年モデルに多いピンクストライプ

古い例として、2011年頃のMacBook ProではGPUに起因する表示不良が頻繁に報告されました。
以下の写真のように、ピンクやカラフルなストライプが画面全体に現れ、起動しなかったりカーネルパニックが起きたりする症状です。

この場合はいくらパネルを交換しても問題は解決せず、GPUチップやロジックボードの修理・交換が必要となります。
また、この年代のMacBook ProはAppleが一時期GPU無償交換プログラムを行っていたこともありましたが、すでに終了しているため、個人で修理するとなると高額になる可能性が高いです。


データ保護はどうなる? ~M1チップ以降の注意点~

2016~2017年以降のMacBook Pro(Touch BarモデルやM1チップ搭載機種含む)は、SSDが基板に直付けされているため、ロジックボードが故障するとデータ復旧が極めて難しくなることがあります。
液晶故障だけなら問題ありませんが、もし画面が映らず外部モニターでも表示されない場合、ロジックボード不良が疑われ、データ取り出しをあきらめる可能性も。

そのため、日頃からバックアップを取っておくことが非常に重要。
画面に線が出始めたら、外部ディスプレイを使ってでもデータを別ドライブにコピーし、修理に出すのが理想的です。


修理費用の目安:液晶交換 or ロジックボード修理

ストライプの線が入る場合、修理費用は大きく次の2パターンに分かれます。

  • 液晶パネル交換:
    13インチMacなら3~5万円程度、15~16インチMacだと5~7万円になる傾向。
    Apple公式修理だと上半身アセンブリ交換なのでさらに高額になる可能性大。
  • ロジックボード/GPU故障:
    修理ができる場合でも非常に高額、あるいは交換しか選択肢がなく10万円以上になるケースも。
    修理不可能と判断される場合は買い替えを検討する必要がある。

まとめ:MacBook Proの画面にストライプの線が入るなら、まず故障原因を見極めよう

MacBook Proに生じる表示不良のうち、「ストライプの線が入る」という症状は、液晶パネル故障ロジックボード故障かで修理内容・費用が大きく変わります。
外部ディスプレイに正常表示される場合は液晶交換で済むことが多く、当店では液晶パネルのみの交換を行うため4万円ほどで直せる例が珍しくありません。
一方、外部ディスプレイでも線が出るならロジックボード側の問題が濃厚で、GPU修理や基板交換が必要になるかもしれません。

とくに2017年以降のMacBook Pro(M1チップ含む)は、SSDが基板に直付けのためロジックボードが故障するとデータ救出が困難になります。
日常的なバックアップを確実に行い、もし画面に異常を感じたら早めにプロに相談するのが得策です。
修理が難しい場合でも、当店では壊れたMacの買取にも対応しているため、買い替えを検討する際の選択肢を増やすことができます。

画面にストライプが出て操作できないなど、お困りの際はぜひ当店へお問い合わせください。
モデル番号や年式などをお知らせいただければ、在庫や費用・納期などの目安をスピーディーにお伝えできます。

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