NEC バックライト交換 パソコンの画面が赤い、写らない故障

NEC LL750/Bのバックライト交換修理手順:うっすらとしか映らない画面を短期・格安で改善

先日、NECのノートパソコンで電源を入れてもかすかにうっすらと見えるだけという故障についてお問い合わせがありました。こうした症状では、液晶パネル故障、バックライト故障、インバーター故障、マザーボード故障、液晶ケーブル故障など、実にさまざまな原因が考えられます。その中でも、バックライトインバーターの不具合が最も多いパターンといえるでしょう。

本記事では、NEC LL750/Bを例にして、実際の分解・修理の様子を紹介します。メーカーに依頼すると「液晶上半身ごとの交換」を提示されるケースが多いですが、当店では必要最小限の部品交換(今回の場合、バックライトそのものだけ)で済むため、総コストをかなり抑えられます。作業難易度は高めですが、参考にされる方は自己責任のもと十分注意して取り組んでください。


NEC LL750/B バックライト交換・分解の流れ

【症状】電源ボタンを押しても、画面が暗いまま。よく見ると微かに起動画面らしきものは映っている。外部モニターに接続すると正常表示されるため、液晶周りのトラブルが濃厚と判断。

※以下の手順は、ノートパソコン分解に慣れた上級者向けです。誤った分解手順や静電気対策不備などによるショートには十分ご注意ください。


【NEC LL750/B バックライト交換 分解1】

以下の画像では電源は入っていますが、画面はほぼ真っ暗。ぎりぎり映像が見える程度です。外部ディスプレイでは問題なくWindowsが起動しているのが確認できました。この時点で液晶側の原因(バックライトやインバーター)を疑います。

バックライト交換1


【NEC LL750/B バックライト交換 分解2】

分解の際は、まずバッテリーを外すことから始めます。ノートパソコンの裏面にバッテリーユニットが装着されているので、ロックを解除しながら取り外してください。
バッテリーを外さずに分解を進めるとショートリスクがあり危険ですので必ず取り外しましょう。

バックライト交換2


【NEC LL750/B バックライト交換 分解3】

次に液晶パネルを取り外す工程へ移ります。NEC LL750/Bの場合、液晶フレーム(ベゼル)は複数のネジで固定されており、さらに「ネジ隠し」と呼ばれる小さいゴムパーツに覆われているケースがほとんどです。

このゴムを、ピンセットや精密ドライバーなどで外し、フレームを固定しているネジをすべて外しましょう。

バックライト交換3


【NEC LL750/B バックライト交換 分解4】

ネジ隠しのゴムをはがし、見えてきたネジを一本ずつプラスドライバーで取り外します。ネジをすべて抜くと、液晶フレームと液晶本体を留めている構造が外れやすくなり、フレーム(ベゼル)を取り外す作業に移れます。

バックライト交換4


【NEC LL750/B バックライト交換 分解5】

フレームはプラスチックの爪(クリップ)でパネル側と噛み合っているため、ノートパソコン用のヘラや薄めのヘラを使って、隙間に差し込みながら慎重に外します。力を入れ過ぎるとフレームが割れてしまうので注意してください。

バックライト交換5


【NEC LL750/B バックライト交換 分解6】

フレームの左右・上部の爪を外したら、下部も同様にヘラを使って爪を外していきます。下辺の爪は強く噛み合っていることが多いため、無理に力を入れずに浮かせるように少しずつ外してください。

バックライト交換6


【NEC LL750/B バックライト交換 分解7】

フレームを完全に外すと、液晶パネルがむき出しの状態になります。次にこの液晶パネルを固定している左右および上下のネジを外し、パネルを前へ倒してキーボード側へ寝かせる形にします。

バックライト交換7


【NEC LL750/B バックライト交換 分解8】

パネルを倒すと背面の基板側からつながっている液晶ケーブルが見えます。このケーブルはかなりデリケートで、引っ張りすぎると断線のおそれがあります。
慎重にピンセットや爪先を使ってコネクターを外してください。スライドするように引き抜けばOKです。

バックライト交換8


【NEC LL750/B バックライト交換 分解9】

多くのCCFLタイプのノートパソコンの場合、インバーター基板があり、そこに「バックライト用のケーブル」が挿さっています。NEC LL750/Bは2灯式(バックライト2本)になるため、それぞれの配線をインバーターから外しましょう。
この時、コネクター付近にテープで保護されていることがあるので、剥がしてから外す場合もあります。

バックライト交換9


【NEC LL750/B バックライト交換 分解10】

液晶パネルだけをノートパソコン本体から完全に取り外せたら、別のテスト機やバックライトチェッカーで点灯チェックを行います。正常なら白く光るはずですが、長年使ったバックライトは赤みを帯びたり、ちらつく可能性が高くなっています。
もし赤みが強い、あるいはチカチカ点灯するという場合は寿命が近いといえますので、バックライトを交換しましょう。

バックライトテストイメージ


メーカーでは液晶パネルごと交換?当店はバックライト交換のみ対応

メーカー修理(あるいは家電量販店経由)では、通常「液晶パネル全交換」を提案されます。そのためコストが高くなりがちですが、当店ではバックライト単体交換が可能です。わずかな故障箇所にも関わらず高額見積もりを回避できます。

なお、同じNEC LLシリーズでも、機種や仕様によりCCFL型・LED型が混在している場合があります。
LED型の場合はバックライト交換不可となり、液晶自体を交換する必要がある点はご注意ください。


NEC LL750/Bのバックライト交換修理のポイント

  • 分解難易度:液晶パネルのフレームを外すのが少し大変。薄いヘラやビスを外し忘れないように注意。
  • ショート防止:必ず最初にバッテリーを外し、静電気にも注意。
  • CCFL管の取り扱い:ガラス管で非常に細いため、装着・取り外し時に折れやすい。力を入れすぎない。
  • 組み立て時のトラブル回避:逆向きに配線を接続しないよう、元の状態を写真に撮っておくと安心。

まとめ:うっすらと映る画面はバックライトやインバーターを疑う

「電源を入れて画面が暗いが、目を凝らすと画面が見える…」という場合、今回紹介したようにバックライトの故障またはインバーターの不具合が高確率で起きています。
NEC LL750/Bをはじめ、CCFLタイプの機種であれば「バックライト管の寿命」も大いにあり、これを交換すればパネル全体を交換するより格安で直せるのが大きなメリットです。

LED液晶ではバックライトのみの交換ができず、パネルごと交換というケースもありますが、CCFLのノートパソコンなら修理の自由度が増します。
注意:バックライト管の交換はかなり技巧を要する作業ですので、自信がない方は無理に行わずプロへ依頼をおすすめします。


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