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MacBook Pro 2018(A1989)の分解と液晶交換手順を詳しく解説!修理実例・注意点・買取情報
MacBook Proは2016年モデル以降、大幅にモデルチェンジを行い、従来の背面リンゴマークが光るデザインから、薄型かつリンゴマークが光らないタイプへ移行しました。
2018年モデルとなるA1989(13インチ)やA1707(15インチ)は内部構造もかなり変わっており、従来機種(2015年以前)と比べると分解難易度は大幅に上がっています。
この記事では、MacBook Pro 2018(A1989)の分解方法や、液晶交換の工程・ポイントを具体的に紹介します。
さらに、修理費用や買取についても触れていますので、画面割れや液晶不具合でお困りの方はぜひ参考にしてみてください。
MacBook Pro 2018 A1989の分解方法
今回のケースは13インチ(A1989)モデルの画面割れ修理ですが、同時期に発売された15インチ(A1707)でも分解工程の8割ほどは共通しています。
まずは一連の作業手順を把握することで、「どのように内部パーツを取り外すのか?」というイメージをつかんでいただければと思います。
作業前の状態:画面右上付近に衝撃が加わったらしく、表示不良が見られます。
全体が真っ暗なわけではありませんが、カラーの縦線が入ったり、表示が乱れたりして正常に使えない状態でした。
1. 底面のペンタローブネジを外す
MacBook Proの分解は、底面(ボトムケース)から開始します。
下部には特殊なペンタローブネジ(トルクスネジなど)が使われており、通常のプラスドライバーでは外せません。
専用の工具(ペンタローブP5ドライバーやT5ドライバーなど)が必要です。
赤丸部分:全て特殊ネジが使用されており、プラスドライバーでは外せない。
2. 裏蓋をスライドさせて取り外す
ネジを全て外すと、裏蓋(ボトムケース)が取れるようになります。
MacBook Pro 2016以降は、スライドさせて外す構造が多く、画像でいうと上から下に引き抜く形でケースを外すのがポイントです。
3. バッテリー接続を外す
裏蓋を外すと、ロジックボード、バッテリー、スピーカーなどがむき出しの状態になります。ここで最初に行うのが、バッテリーコネクタを外す作業です。
これをしないと、思わぬところで通電状態のままパーツに触れてしまい、ショートや故障を引き起こす恐れがあります。
赤矢印部分:バッテリーの接続部分。ネジを外してロジックボードからコネクタを外しておきます。
4. 液晶を外すためのネジを多数外す
今回は、液晶交換が目的のため、ファンやスピーカー、ロジックボードなどは基本的に外さなくても大丈夫。
しかし、ヒンジ周辺を固定している大量のネジを外す必要があります。
ここでもほぼ全てがトルクスネジで、プラスドライバーは一切登場しません。
分解が進むと、液晶ヒンジ部分を固定しているネジ類が取り外せます。
なくさないようにマグネットシートや小皿などで管理しておきましょう。
▲マグネットシート(ダイソーで購入)にネジを貼り付け管理。
小さなネジが多いので紛失防止に役立ちます。
5. 液晶上半身からパネル部分のみを取り外す
MacBook Proの液晶は、アセンブリごと交換する方法が一般的ですが、当店ではパネル単体で交換できるノウハウがあるため、コストを抑えることが可能です。
とはいえ、このパネル単体交換は分解難易度が高く、細かいクリップやケーブルを外す工程があり、慎重に作業を進める必要があります。
▲液晶上半身からパネル部分のみ外した状態。
ここまで分解できれば、パネル単体交換はほぼ可能。
6. 新品パネルを取り付けて元に戻す
交換用パネルを用意し、コネクタをしっかり繋ぎながら元の状態へ組み上げていきます。
パネル表面には保護シートが貼られているので、最後に剥がすまでは映りにムラがあるように見えても問題ありません。
▲組み立て完了後、電源を入れて正常表示を確認。
背面リンゴマークは光らないデザイン。
一連の流れを大まかに紹介しましたが、当店では今回のA1989の液晶交換をおよそ1時間ほどで完了しています。
分解初心者の方がこれを真似するのはリスクが高いですが、分解方法の全体像をつかむには良い参考になるかと思います。
電源が入るかどうかのチェックポイント:データはどうなる?
画面が割れて表示不良を起こしていても、本体が正常に起動していればデータはそのまま残っています。
上部に薄い線やカラフルな表示が見えるだけの場合でも、外部モニターにつなげばOS起動を確認できる可能性が高いです。
当店では液晶交換のみであればストレージに触れないため、データをそのままにした状態で修理できます。
MacBook Proの買取も可能
もし修理費用が予算に合わず買い替えを検討される方でも、故障したMacBook Proの買取を当店で行うことができます。
通常の買取店だと液晶破損のMacはジャンク扱いで大幅に減額されがちですが、当店では使えるパーツを評価して査定を行います。
結果的に他店よりも高い価格になるケースが少なくありません。修理と買い替えで迷っている場合は、ぜひお気軽にご相談ください。
まとめ:A1989(2018)の液晶交換は分解難易度が高め、専門家に任せるのが無難
2018年モデルのMacBook Pro(A1989)は従来モデルとは内部構造が大きく異なり、液晶パネルの交換には専門的な知識と特殊工具が必要になります。
Apple公式だと液晶アセンブリごとの交換となり高額な見積もりになることが多いですが、パネル単体交換ができる修理業者なら費用を抑えて修理することも可能です。
作業時間は在庫や状況によりますが、当店では早ければ1〜2時間ほどで完了し、宅配の場合でも数日で返却が可能です。
また、データを消さないで修理できるため、SSDの初期化やOSの再インストールなどの手間も不要。
修理後はそのままの環境で作業を再開できます。
もし修理費用と買い替え費用を比較して悩んでいる場合は、壊れたMacBook Proの買取査定もご利用ください。ぜひまずはお気軽にお問い合わせください。