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海外に住んでいてもパソコン修理は可能? 国内修理店に送るときのポイントを解説
海外に長期滞在中の日本人の方で、現地に修理店が見つからない・言葉の壁があるなどの理由でノートパソコンの修理にお困りの方もいらっしゃるでしょう。
実は日本国内の修理店に海外からパソコンを送って修理を依頼することも可能です。
本記事では、当店が実際に受け付けた事例をもとに、海外在住中の方がパソコン修理を依頼する際の注意点や手順をまとめています。
1. 海外からパソコンを送って修理する実例
当店には、海外在住の方が「日本の修理店にお願いしたいが、どうすればいいか」とご相談いただくケースが増えています。
例えば、フィリピン在住の日本人の方よりMacBook Proの液晶が映らない状態で、DHLを使って当店に送っていただいたことがありました。
電源を入れても画面は真っ暗ですが、外部モニター出力は正常。
当店で分解したところ、液晶パネルの故障と判明し、新品パネル交換のみで解決しました。
海外からDHL経由で送られたMacBook Pro。画面がまったく映らず、外部モニターでは映る状態でした。
液晶交換後は問題なく映るように。修理完了後は日本国内にあるお客様の実家宛てに宅配便で返送しました。
2. 国際便でパソコンを送る際の注意点
海外から日本へPCを送る場合、以下の点に留意しましょう:
- バッテリーの問題:
ノートPCにはリチウムイオンバッテリーが内蔵されており、航空便や国際便で送る際に制限がある場合があります。DHL、FedEx、UPS、EMSなど、各社ごとに規定が異なるため事前確認を。 - 関税の可能性:
海外から修理目的でPCを送る場合でも、運送会社が課税対象と判断することがあり、受取時に関税や手数料が発生する場合も。修理費用が加わって想定より高くなることがあるので注意。 - 発送・到着期間:
航空便であっても約1~2週間かかることが多いです。安い業者を使うと1か月以上かかる可能性も。修理後の返送先をどうするか(日本国内の住所か、再度海外へ送り返すか)も検討が必要です。
3. 修理にかかる日数と流れ
- パソコンを海外から発送
DHLやFedExなどを利用して、まず当店にPCをお送りいただきます。
(この段階で1~2週間かかることが一般的) - 当店でパソコン受領・故障診断
到着後、速やかに状態を確認し、液晶交換や基板修理など必要な作業を見積もりします。 - 修理内容・見積もりのご連絡
メール等で詳細をお知らせし、お客様に了承をいただいてから修理開始。 - 修理完了・動作チェック
データ初期化は行わず、パネル交換などで問題解決を図り、作業完了後に動作テスト。 - 国内住所へ返送 or お客様指定先へ発送
海外への再発送は行っていないため、多くの方は「日本国内の実家に届けてほしい」と指定されるケースが多いです。
銀行振込や代理人による支払いなどで決済を済ませ、当店から宅配便で返送します。
4. 支払い方法:海外送金・国内代理振込など
当店では海外発行のクレジットカード決済は基本的に対応していません。
以下のような支払い方法があります:
- 日本国内の銀行口座への海外送金(手数料に注意)
- 代理の方(ご家族など)が日本国内で振込
- 日本国内住所への代金引換(代引き)発送
手数料や手続きの手間を考慮し、自分に合った方法を選びましょう。
5. 修理するか買い替えるか? 出費と時間のバランス
海外発送~修理~国内返送までの手間と費用を総合的に考えると、新品買い替えが安く済む場合もあります。
一方、PC内のデータをそのまま保持したい、大量のアプリ設定を移行したくない、という方には修理が魅力的。
修理見積もり+国際送料+関税などを合算した費用と、買い替えコストを天秤にかけて選択するのがおすすめです。
まとめ|海外在住でも日本国内でパソコン修理は可能
海外赴任や留学などで海外に長期滞在中でも、国内の修理店を活用すれば言語の壁や信頼性の問題を解決できます。
ただし、バッテリー規制や関税、海外送金の手数料など追加コスト・時間を見越して計画を立てることが重要。
当店では海外からパソコンを送っていただき、日本国内に返送する形での修理依頼を数多く承っています。
「修理したいけど海外在住でどうすれば?」とお悩みの際は、まずはメールやお問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。