Surface Pro 3 液晶交換ガイド:落下や割れでもパネル交換ですぐ直る!

Microsoftから発売されている大人気タブレット「Surface Pro 3」の液晶修理依頼をいただきました。
この記事では、普段あまり見る機会のないSurface Pro 3の修理手順や、実際の液晶交換の流れを詳しくご紹介いたします。
Surface Pro 3の故障事例と修理依頼内容
【お問い合わせ内容】
「Surface Pro 3を地面に落としてしまい、タッチパネル部分にヒビが入ってしまいました。
動作自体に大きな問題はなさそうですが、ガラスの亀裂が見苦しく、このままでは使いづらい。
メーカー修理が高額なので、できるだけ安く直したいです。」
当社には、まさに同じような落下トラブルで修理を希望される方が非常に多いです。
Surfaceシリーズは軽量・薄型で持ち運びが簡単な分、落としやすく、液晶ガラス部分が割れやすい傾向がございます。
私たちの修理実績でも、Surface Pro 3の液晶割れ・画面割れによる問い合わせはトップクラスといえるでしょう。
今回のケースでは、ディスプレイに大きな亀裂が入ってしまったものの、本体の起動やWindowsの動作には問題がないとのことでしたので、本体のマザーボードやSSDに深刻な損傷はなさそうです。
同様の状況でお困りの方も、液晶パネル交換を視野に入れるのがおすすめです。
Surface Pro 3 液晶交換の手順:分解から組み直しまで
SurfaceシリーズはiPadなどのタブレットと類似しており、フレーム内の液晶パネルとタッチパネルが一体化して非常に薄いガラスに固定されている形状をしています。
iPad以上に粘着テープの固定力が強いため、液晶交換には時間と丁寧さが必要です。作業のポイントを順番に説明します。
1. 割れたガラス(タッチパネル)を剥がす

- まずは画面周囲の両面テープを熱でふやかす:ヒートガンやドライヤーで液晶の周辺部分を温め、テープの粘着力を弱めます。
- ガラス面にサクションカップを当てて軽く引き上げながら、隙間にヘラやピックを入れて少しずつ剥がしていきます。
- ガラスが割れやすいので注意。特に亀裂部分を通る際は、細かく砕けたガラス片で手をケガしないように慎重に作業を進めます。
この工程がSurface Pro 3の修理では最大の山場です。慣れていても30分〜1時間ほどかかる場合があります。
2. バッテリーのコネクターと液晶ケーブルを外す

- ディスプレイと本体が分離しかけたら、内部のケーブルが断線しないように少し浮かせた状態で止めます。
- バッテリーコネクターを外す:マザーボードに通電が残っているとショートの危険があるため、最初にネジ留めされているバッテリーコネクターをドライバーで外します。
- 液晶パネルのコネクターも外す:下部や側面にある細めの配線を無理に引っ張らず、そっとスライドさせる形で脱着。
これで割れた液晶パネルを本体より完全に分離できるようになります。
3. 新しいパネルへのパーツ移植・取り付け

- タッチコントローラー基板や小さなパーツが液晶パネル側についていることがあります。場合によっては基板や鉄板を移植する必要があります。
- 交換用パネルと純正パネルが同じ型番・互換であるかを確認。タッチ対応のパネルは、互換性を誤るとタッチ反応が効かなくなることも。
- パネルを戻す際も両面テープを用意し、本体との間にしっかり固定します。サクションカップや接着具を使って浮きが出ないように貼り付け。
4. 動作チェック・タッチパネルテスト

- 電源を入れてWindowsが正常に起動するか確認。画面表示に乱れやノイズがないか入念にチェックします。
- タッチ操作も念入りにテスト:画面全域を指やペンで触れ、反応がスムーズか検証。細かい領域まで反応がずれないか確認します。
- 数時間程度の通電テスト・充電確認を行ったうえで、問題なければ全作業終了です。
Surface Pro 3 液晶交換の費用目安と修理期間
今回のようにSurface Pro 3を落下して画面が割れた場合、修理の要は液晶パネル交換になります。
費用としては4万円以内で収まるケースが多く、時期によってパネル価格が変動する可能性もありますが、Apple製品ほど極端に高額になることは少ない印象です。
修理にかかる日数は以下のように想定しています。
- 部品の在庫がある場合:最短当日〜数日で修理完了。(当日持ち込みで1〜2時間の作業も可)
- 取り寄せが必要な場合:1〜2週間ほどかかることも。
今回の事例では、部品の取り寄せをする必要がありましたが、1週間程度で無事部品を確保し、交換作業を完了しております。
その後の通電チェックを含めて二泊三日ほどでご返送できました。
Surface Pro 3 修理後もデータそのままで使える
Microsoft Surfaceは基本的にストレージやOS設定が本体側の基板に集約されており、液晶交換のみの場合データへは手をつける必要はありません。
修理前の環境・設定を引き継いだまま、落下事故で割れた画面部分を新品に交換する形になるので、返却時には「そのままの状態」で起動し、すぐに使うことができます。
万が一大切な書類や研究データなどが入っていても、初期化される心配はありません。もし心配な場合は事前にバックアップをとっていただくと、より安全に修理依頼ができます。
Surface Pro 3は発売からしばらく経ち、Microsoftや家電量販店が「修理終了」として受付を断っているケースもあるようです。しかし、当社では在庫パネルや互換パネルを取り寄せることで、今でも修理対応が可能です。
画面ひび割れやタッチパネルの誤動作でお困りでしたら、お気軽にご相談ください。
Surface Pro 3 液晶交換 修理実績追加(2018/7/16)
【故障のお問い合わせ内容】
「Surfaceを地面に落として画面右下あたりにヒビが入ってしまいました。電源は入るものの、タッチが反応しない部分があります。修理可能でしょうか?」
このお問い合わせ内容は先ほどのようなケースとほぼ同じですが、右下部分の割れが原因で画面を触れるたびに誤作動が起きていました。実際に分解してみるとタッチ機能を司る層が損傷しており、液晶パネルごと交換が必要となりました。

交換後はタッチパネルの誤動作もなくなり、全域でスムーズに指操作ができるようになり、見栄えも元通りに。
壊れたSurface Pro 3の買取も可能
当店はパソコン・タブレットの修理専門店ですが、液晶割れを起こしたSurface Pro 3の「買取」も行っています。
「修理するより買い替えのほうが費用対効果が高そう……」とお悩みの場合は、まず当店で無料の買取査定をお試しください。
一般的なリサイクルショップではジャンク扱いで値段がつかないパターンも、当店では部品取りできる価値を評価し、思わぬ高値につながる場合があります。
修理と買取のどちらが得か比較したい方は、お問い合わせ時にお気軽にご相談ください。









