目次
- パソコンの液晶交換の方法と自分で修理する手順
- パソコンの液晶交換について
- 自分で液晶交換を行う方法
- 【分解する際に用意した工具】
- 【自分でパソコンの液晶修理をする 画面交換 step 1】
- 【自分でパソコンの液晶修理をする 画面交換 step 2】
- 【自分でパソコンの液晶修理をする 画面交換 step 3】
- 【自分でパソコンの液晶修理をする 画面交換 step 4】
- 【自分でパソコンの液晶修理をする 画面交換 step 5】
- 【自分でパソコンの液晶修理をする 画面交換 step 6】
- 【自分でパソコンの液晶修理をする 画面交換 step 7】
- 【自分でパソコンの液晶修理をする 画面交換 step 8】
- 【自分でパソコンの液晶修理をする 画面交換 step 9】
- 【自分でパソコンの液晶修理をする 画面交換 step 10】
- 【自分でパソコンの液晶修理をする 画面交換 step 11】
- 【自分でパソコンの液晶修理をする 画面交換 step 12】
- 【自分でパソコンの液晶修理をする 画面交換 step 13】
- 【自分でパソコンの液晶修理をする 画面交換 step 14】
- 【まとめ】
- よくある質問(FAQ)
パソコンの液晶交換の方法と自分で修理する手順
「ノートパソコンの画面が割れてしまったが、修理費用をなるべく抑えたい」「自分でパソコン修理をしてみたいが、正しい手順が分からない」という方へ。
本記事では、実際の分解写真を交えながら、パソコンの液晶交換の具体的な方法と注意点を徹底解説します。
メーカーや家電量販店に依頼するよりも格安で修理できる可能性がある一方、自己責任での作業にはリスクも伴います。
ここではWindowsパソコンとMacのケースに触れながら、メリット・デメリットや具体的な分解手順、修理店に依頼する場合の相場も詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
また、メーカー修理や大型家電量販店での見積もりと比べて、民間の修理業者では半額から3分の1程度で修理できる場合があります。
データの取り扱いや、パーツの入手についても紹介していますので、検索ユーザーが知りたい情報がこの記事だけで完結できるよう構成しています。
作業に不安がある場合は無理をせず、専門の修理店への依頼も検討してみてください。
パソコンの液晶交換について
ノートパソコンの液晶割れ、画面割れを自分で修理する分解方法を公開したいと思います。
自分で修理ができれば原価でパソコン修理を行うことができるため、最も格安な修理となるのは間違いありません。
ただし、自分で修理を行うということは自己責任となりますので、メリット・デメリットをよく考えてから行動してください。
当社では、メーカーや大型家電量販店の見積もり料金と比較して半額から3分の1程度の格安料金でパソコン修理を行っております。
部品在庫がある機種であれば最短当日修理、修理時間は15分からとなっております。
メーカー未対応の中古部品を使った修理も可能で、その場合はさらに費用を抑えることが可能です。液晶交換の場合、データはそのまま残りますので、修理後はこれまで通りにご利用いただけます。
修理店に依頼する時の値段、相場
パソコンの液晶が壊れてしまった場合、修理先としてメーカーか民間の修理店のどちらを選ぶか悩む方も多いでしょう。
多くの方は購入店やメーカーでしか修理できないと考えがちですが、実は当社のような民間修理店でも修理が可能です。
車の修理に例えるなら、ディーラーだけでなく民間の修理工場でも車検が行われているのと同じ感覚です。
民間修理店を選ぶ理由はやはり料金です。
店舗によっては料金が大きく異なりますが、当社ではメーカーや機種によりますが、2万円台から3万円台で修理が可能な確率が8割以上です。
一方、メーカー修理は一般的に5万円から8万円前後となっておりますので、半額から1/3程度のコストで修理が可能です。
自分でパソコン修理をする場合の注意点
自分でパソコンの液晶修理を行えば、最も安価な修理方法となりますが、注意点も存在します。
最も重要なのは、液晶以外のパーツを損傷させないことです。
ノートパソコンは各メーカー・機種で分解方法や修理手順が異なります。
基本的には、パソコン内部の電気を遮断するため、最初にバッテリーを取り外す作業から始めますが、作業中のミスによりマザーボードなどをショートさせる恐れもあります。
マザーボードがショートすると、電源が入らない、または画面が薄く表示されるなどのトラブルが発生し、液晶交換に加えマザーボード修理が必要となり高額な修理費用に繋がる可能性があるため、十分ご注意ください。
Macの液晶修理を行う場合
Windowsパソコンと異なり、Macの液晶修理は難易度が高いです。
裏蓋を開けた際の内部構造が非常に複雑なため、分解初心者の方にはおすすめできません。
また、Macの液晶修理は液晶パネル交換のみの場合と、液晶上半身交換(アセンブリ交換)の2種類に分かれます。
液晶パネル交換のみの場合、修理店レベルの高度な作業が必要となるため、分解に自信がない方はアセンブリ交換を検討してください。
※このブログをご覧いただき、ノートパソコン修理を自分で行う場合は自己責任で分解してください。当店ではいかなる場合も責任を負いかねます。
今回の修理方法はノートパソコン全般に適用できますが、メーカーや機種によっては分解方法が異なる場合もあります。
わかりやすいように基本的なノートパソコン(NEC Lavie LS350/D)を例に説明しております。
自分で液晶交換を行う方法
それでは、実際に自分でノートパソコンの分解(液晶修理)を行う手順をご紹介します。
【分解する際に用意した工具】
プラスドライバー、プラスチックのヘラ、ピンセット
青いシートはマグネットシートで、分解で取り外したネジの保管に役立ちます。
ヘラはホームセンターや100円ショップなどで購入可能ですが、画像のヘラはホームセンターのコーキングコーナーにあります。
当社ではパソコン修理の際にほぼ100%このヘラを使用しており、大変使い勝手が良いです。
【自分でパソコンの液晶修理をする 画面交換 step 1】
まずは、ノートパソコンの液晶割れ状態を確認しましょう。
以下の画像は、典型的な液晶割れ・画面割れの例です。
割れの程度により、液晶パネル交換を行えば従来通り使用可能です。
Windowsが正常に起動している場合、修理後も従来のデータでご利用いただけます。
画面全体の破損時は、外部モニター接続でデータ確認を行ってください。
【自分でパソコンの液晶修理をする 画面交換 step 2】
最初の工程は、ノートパソコンのバッテリーを外すことです。
多くの機種では本体裏面に取り付けられており、バッテリー近くのつまみをスライドさせることで外すことが可能です。
バッテリーを外さずに分解すると、ショートなどの重大なトラブルの原因となりますので必ず外してください。
この作業を怠ると、電源が入らなくなったり、液晶交換後に画面が映らなくなるなど、修理費用が高額になるリスクがあります。
【自分でパソコンの液晶修理をする 画面交換 step 3】
バッテリーを外した後、液晶側の分解に入ります。
液晶は背面パネル、液晶パネル(ディスプレイ)、フレームから構成されています。
多くの機種では、背面パネルはそのままで、フレーム部分を外すだけで液晶パネル交換が可能です。
液晶フレームにはネジ隠し(赤丸)のゴムがあり、両面テープで固定されています。
赤丸下のネジが今回の機種では8カ所ありますので、全て外してください。
【自分でパソコンの液晶修理をする 画面交換 step 4】
機種によっては、ネジ隠しは両面テープで固定されているため、ピンセットや安全ピンを使うと簡単に取り外せます。
フレームに傷をつけないように注意しながらシールを剥がし、ネジが見えたらプラスドライバー(またはトルクスネジ用工具)で全ネジを外してください。
【自分でパソコンの液晶修理をする 画面交換 step 5】
全ネジを外したら、パネル周りのフレームを外していきます。
ヘラを使って左上や右上など角から分解を始めると、隙間ができやすく作業が進みます。
途中、プラスチックの留め具部分がありますが、パーツの取り外しは比較的容易です。
背面パネルとフレームはプラスチックの爪で固定されているため、ヘラで慎重にこじって外してください。
【自分でパソコンの液晶修理をする 画面交換 step 6】
フレームや横側を外すと、両サイド下にあるヒンジ部分が現れます。
ここは、液晶とキーボード側をつなぐ重要な部分で、持ち上げるように分解すると外れます。
ヒンジ内部は液晶ケーブルなどの繊細な部品があるため、無理に外すと断線や傷の原因となります。
液晶パネル交換では、このフレームの取り外しが最も重要です。
【自分でパソコンの液晶修理をする 画面交換 step 7】
フレームを外すと、パネルがむき出しになります。
今回の機種は左右各2箇所、計4個のネジで固定されているため、該当するネジのみを外してください。
不要なネジを外すと、後の保管時に混乱する可能性があるため注意してください。
【自分でパソコンの液晶修理をする 画面交換 step 8】
【step 7】の作業完了後、パネル固定が解除され、ディスプレイを前方向(キーボード側)に倒すことができます。
ただし、液晶ケーブルはまだ接続されているため、倒す際は注意してください。
液晶ケーブルの断線は、液晶交換後に表示不良や画面が映らなくなる原因となります。
新しいパネルを発注する際は、裏側の型番を元に行いますが、パネルIDの不一致で表示されない場合は修理店へご相談ください。
【自分でパソコンの液晶修理をする 画面交換 step 9】
次に、パネルに接続されている液晶ケーブルを外します。
画面に線が入っている場合は、液晶パネル故障が原因である可能性が高いですが、症状改善しない場合は液晶ケーブルやマザーボード故障の可能性もあります。
液晶ケーブルの故障の場合、マザーボード側の分解が必要となります。
【自分でパソコンの液晶修理をする 画面交換 step 10】
液晶ケーブルは基本的にスライドさせて外すことが多いです。
ケーブルは束になっており、被覆を剥がすと何十本もの細い線が確認できます。
1本でも切れてしまうと表示不良につながるため、慎重に作業してください。
これでモニター部分のみの取り外しが完了します。
【自分でパソコンの液晶修理をする 画面交換 step 11】
今回分解しているノートパソコン(NEC LS350/D)のパネル型番は「LTN156AT07 N01」です。
部品の発注時はこの型番を基に行ってください。
修理経験が豊富な場合は他機種から部品を流用することも可能ですが、初心者の場合は分解したパネルの型番を必ず確認しましょう。
【自分でパソコンの液晶修理をする 画面交換 step 12】
現時点でモニター部分のみの取り外しが完了しているので、用意したパネルを取り付け、分解の逆手順で組み立てを行ってください。
【自分でパソコンの液晶修理をする 画面交換 step 13】
以下の画像は、液晶ケーブルを接続した状態でパネルを固定するための4本のネジを取り付けた工程です。
通常はそのまま液晶フレームの取り付けに進みますが、ここでのポイントは先に液晶の表示チェックを行うことです。
初期不良が確認できた場合、再度分解する手間を省くために、必ずチェック後に組み立て作業を再開してください。
【自分でパソコンの液晶修理をする 画面交換 step 14】
最後に、フレーム、ネジ、ネジ隠しをノートパソコンに取り付ければ、すべての工程が完了します。
修理に慣れている場合は15分ほどで完了しますが、初めての方は1時間以上の時間を確保して作業してください。
【まとめ】
今回のノートパソコンの画面交換作業では、できるだけわかりやすい機種を例に説明しました。
(NEC LS350/Dに使用されている15.6インチ液晶は、現在最も主流のパネルです)
このブログを参考に自分で修理に挑戦される方も多いと思いますが、メーカーや機種によっては分解方法が異なるため、標準仕様のノートパソコンであれば基本的な手順としてご活用ください。
ただし、ウルトラブックやタッチパネル搭載のノートパソコンは特殊なパネルが使用されているため、修理に自信がない場合は無理をしないようにしてください。
ウルトラブックやタッチパネル型のノートパソコンは特殊なパネルが使われているため、自分で修理するのが不安な方は、専門の修理店にご相談ください。
無理に分解すると、液晶以外の部分を損傷し症状が悪化する可能性があります。
当店では、部品持ち込み修理にも対応しておりますので、お気軽にご相談ください。
パソコン修理の中でも液晶修理は高額になりがちですので、できる限りお得に修理できる方法をご提案しております。
よくある質問(FAQ)
- Q1. 液晶交換を自分で行う場合、データは消える可能性はありますか?
- A. 液晶交換作業そのものではデータが消えることはありません。
ただし、万が一の故障リスクに備えて、事前にバックアップを取っておくことをおすすめします。 - Q2. 自分で分解してパーツを破損してしまった場合、修理店に依頼すれば直りますか?
- A. パーツが取り寄せ可能な場合は修理可能ですが、誤った分解によるダメージで修理費用が高くなるケースもあります。
作業に不安がある方は初めから修理店に相談するのが無難です。 - Q3. Macの液晶修理はWindowsより難しいのですか?
- A. Macは内部構造が複雑で、分解工程もWindowsノートに比べて難易度が高い傾向があります。
特に最新モデルは接着部分が多いため、専門知識が必要になります。 - Q4. 修理店に依頼する際、保証やサポートは受けられますか?
- A. 修理店によって保証期間やサポート内容が異なります。
事前に「修理後の保証はあるか」「不具合が再発した場合はどうなるか」などを確認することをおすすめします。 - Q5. タッチパネル搭載のノートパソコンを自分で修理するのは可能ですか?
- A. タッチパネル付きの液晶は特殊な構造のため、修理難易度が上がります。
経験豊富な方以外は、信頼できる修理店への依頼を検討してください。