ノートパソコンの液晶(モニター)に線が入る 修理方法、対処法

パソコンの液晶に線が入る原因、理由について

ノートパソコンを長年使用していると急に画面(モニター)にピンクの線、緑の線などカラフルな線が入ってしまうことがありますが、線の横幅が1mmや1cmなど画面の上から下まで線が入っているというのは結構ある事です。
1mm程度の線ですのでそのまま使用する方がほとんどですが、次第にだんだん線の幅が広がり線自体の本数も増えてしまうことがあります。
パソコンを落としたりぶつけたりしてから線が入るようになってしまった場合のほとんどが液晶パネルの故障ですが自然に放置して直る事はありませんので修理が必要となります。
Macで画面に線が入ってしまった場合はこちらを参考にしてください。

線が入る原因として液晶パネルの基盤が故障して起きてしまう症状が一番多いですが、稀にグラフィックボードの故障(マザーボード故障)という事もございます。

線が入る原因がどちらなのかを判断することは外見上では難しいですが、外部モニターを使うことで線が入る故障の切り分けをある程度は自分で行うことが可能です。
外部モニターをお持ちであれば一度映し出してみることで状態の確認を行うことができますが、外部モニターがない場合はテレビでも代用できる場合があります。

外部モニター接続方法

画面に線が入るといった場合でも色々と症状はありますので、以下の内容を参考にしていただければと思います。

 

パソコンの液晶に線が入った場合で修理をするとデータはどうなる?

パソコンの液晶画面に線が入ってしまい修理をされる方が非常に多くいらっしゃいますが、データはどうなるかの確認をされる方も多くいらっしゃいます。
先に結論から申し上げますと、画面に線が入ってしまった場合でもデータは消えることなく残ります。
画面全体が見えなくなってしまった場合はパソコンの内部にデータが残っているか確認は難しいですが、外部モニターを使うことで自分で確認することが可能です。
逆に一部でも正常な表示をする部分があればそこでデータが残っているかの確認は簡単に行うことができますので、データは残っているかは分かりますね。
ただしパソコン修理をするお店によってはパソコンの内部にあるデータの取り扱い方法は異なるので注意が必要です。
一般的にメーカーでパソコン修理を行うとデータを故意に消去されてしまうという噂がありますが、当社で液晶に線が入ったパソコン修理を行う場合はデータはそのままの状態で残しますので、データが消えることはございません。

民間のパソコン修理店でもデータを残して修理をしてくれる店舗が全てというわけではないと思いますので修理先に確認をされた方が確実です。

 

液晶パネル交換してもデータは消えませんのでご安心下さいませ。

線が入ったパソコン修理事例一覧

MacBook Air 13インチ 画面に線、液晶割れがある修理。

MacBook Air 13インチの画面に線が入っている状態ですが、よく見ると亀裂があることが確認できます。
今回画面に線が入ってしまった理由は液晶割れによるものですが、見えている部分でデータに関しては残っていることがわかりますね。
修理内容から判断すると液晶パネル交換だけで対応可能です。

MacBook Air A1932の液晶パネルのみを交換させていただきましたが、正常に画面全体が映るようになりました。
見えている部分でログイン画面が見れますが、当社でパソコンの液晶パネルの交換を行う際はデータの初期化などは致しませんのでそのまま残ります。

 

富士通 液晶割れによる画面(モニター)に線が入った状態。

画面に横線

上の画像はパソコンの液晶割れでモニターにピンクや緑などの線が入っている状態ですが、外部モニターに接続すると正常に映っているために、ノートPCの液晶交換のみで修理は完了予定となります。
外部モニターに接続した時点で正常に起動しているようでしたらデータは無事残っておりますので、モニター交換さえしてしまえば今まで通りにパソコンを使う事ができるのです。

富士通パソコンの液晶パネル交換のみを行なった状態になりますが、線もなく正常に映るようになりデータも問題ない事が確認できました。
当社でパソコンの画面交換を行う場合はデータはそのままの状態で作業を行いますので、返却後は今までのように使う事ができますのでご安心くださいませ。

 

Panasonic PCの劣化や衝撃により画面に線が入った状態。

CF-SZ5 画面に線

Pamasonic CF-SZ5になりますが、中央に黒い帯(線)が入っております。
経年劣化で線が出てくることもあれば衝撃が加わったことで線が表示される場合があります。
外部モニターに接続をして見て正常に表示されるようであれば画面故障となりますので液晶パネル交換だけで対応が可能です。

CF-SZ5 液晶交換

アセンブリ交換(上半身交換)ではなく、液晶パネル単体のみを交換し正常に映るようになっております。
当社で液晶パネル交換してもデータは消えませんのでご安心下さいませ。

 

Panasonic 劣化による画面に線が入った状態。

パソコン画面に線

液晶割れをしていないのに画面に線が入ってしまう事がありますが、画像を見ると黒い線が入っている事がわかります。
この症状が出てしまう原因はぶつけたりした事が原因の場合もありますが、ほとんどの場合が液晶の劣化によるものと当社では判断しております。
そのまま放置をしても線が消えることはない為に修理が必要になりますが、内容としては液晶割れと同じディスプレイ交換になります。

この症状は基本的に全てのメーカー、機種で発生する内容ですが、今までの経験ではPanasonic Let`s noteのパソコンによく出ておりますね。

ディスプレイ交換だけをさせて頂きましたが、正常に映るようになった事がわかります。
モニターだけの交換になりますのでデータには影響しません。

 

Mouse 原因不明でパソコンの画面に線が入ってしまった状態。

mouse 画面に線

一昔前のブラウン管のテレビを見た事があるようでしたらこのような状態を見た事があると思いますが、パソコンでもこのようになってしまう事があります。
落としたり、ぶつけたりした記憶が一切なくてもこのように線が入ってしまう事はありますが、最終的な原因は液晶の劣化と思われます。
ただ何万台とパソコンの修理をしていると、この機種はなりやすい!というのは多少ございます。
今回の画像はMOUSEになりますが、決してMOUSEのパソコンは線が出やすいと言ったことではありません。

劣化や液晶割れの時と同じく修理方法は液晶パネル交換をしております。
物理的な故障というよりは自然故障に近い所もありますので、このように線が入ってしまった場合はメーカー保証が効くのか一度チェックをした方が良さそうです。
パソコン修理の項目には色々とありますが、液晶交換はどのメーカーでも高額なので大きな出費は避けたい所です。

液晶パネルの初期不良であればメーカー保証が効くと思いますので無料で直してくれると思いますが、少しでも液晶に亀裂や割れが合うとメーカー保証がきかない可能性が9割以上となります。

 

NEC ディスプレイ画面に1本だけ線が入った場合。

NEC 画面に線

NECのウルトラブックLavie Zになりますが、1mm程度の細い線が入っている事がわかります。 HDMIポートより外部ディスプレイに接続をすると外部ディスプレイ側では線の表示はありません。 この場合は高確率で液晶自体の故障が考えられるために液晶パネル交換を行います。
万が一外部ディスプレイ側で絵も同じように線が入る場合はマザーボード故障の可能性がありますので詳細の調査が必要となります。

アセンブリ交換ではなく液晶パネルのみを交換しておりますが、正常に表示されるようになり線が消えている事がわかります。 データはそのままの状態になりますので今まで通りにパソコンを使う事が可能です。

 

ASUS リコールの可能性あり?ASUSのパソコンUX390UAで画面に線が入る。

ASUS 画面に線

ASUS UX390UAになりますが、ぶつけたり落としたりしておらず、通常使用で突然画面に線が入る症状が多発しております。
全てのASUSの機種ではなく、「UX390UA」です。
ここ1年ほどで異常なほど問い合わせをいただくようになりました。
何度も絵機種お交換をした事があるのですが、もしかすると構造上に問題(リコール)があるのでは??と感じております。

液晶交換をしておりますが、正常に表示されるようになっております。
現在UX390UAはメーカーで受付していないそうですので、故障でお困りであればお気軽にご相談くださいませ。

※2021年現在、当社でも部品入手ができなくなってしまいましたので、現在は修理受付しておりません。

 

まとめ

ノートパソコンの側面や後側には外部出力できる端子が付いており、機種によりますがD-SUB15PINやHDMI端子があることが多いく、比較的新しいノートパソコンであればHDMI端子はほぼ付いておりますので、HDMIケーブルをお持ちであればノートパソコンとテレビを接続することができます。
HDMIケーブルをつなぐことでノートパソコンの画面に写っている内容を大画面のテレビに映し出す事も可能となります。

今回の話はあくまでもノートパソコンが故障した場合の切り分け方法ということですが、ノートパソコンの液晶画面が小さい場合にyoutubeなどを大画面で視聴ができるということからこのような使い方をする方は実際にいらっしゃいます。
パソコンの故障の場合は、液晶画面に線が入る事がありますが、外部モニターに映し出してみると線が入っていない場合があります。
もし外部モニターの方に線が入っていないようであれば液晶パネルの故障の可能性が高くなりますが、逆に外部モニター側にもパソコンの液晶と同じように線が入っている場合はマザーボード故障や液晶ケーブル故障が疑われます。

液晶ケーブル故障の場合はパソコンの液晶の角度を変えたりすると症状を確認できる場合がありますが、液晶を開け閉めすることで内部の液晶ケーブルが伸縮しますので症状の確認は比較的しやすいです。

マザーボード故障(グラフィックボード故障)の場合は、線以外にもにじみが出たりしますが、パネルにただ線が入っている場合と、にじみがある場合でも故障箇所は異なるのです。
当店では年間通してかなりの液晶修理をさせていただいておりますが、線が入る故障原因としてはマザーボードよりも液晶故障の方が確率としては高いですね。

もしお客様でパソコンの画面に線が入る症状の切り分けが難しい場合は当店で調査をさせていただくことも可能です。
また、当店まで電話を頂き症状をお伺いするだけでも切り分けとしてはある程度できますのでパソコンの液晶に線が入っていたり、滲んでいたりする場合の液晶修理はお気軽にご相談ください。