MacBook Air 11インチをお使いの方から、画面とは別の部分、つまりバッテリーの膨張トラブルによる修理依頼がありました。
MacBook Air 11インチはすでに廃盤機種となっていますが、Apple Storeや家電量販店などで修理を依頼すると、高額になったり、修理対象外とされるケースがあります。
当店ではパーツさえ入手できれば年式を問わず対応可能ですので、同様にお困りの方はお気軽にご相談ください。
MacBook Air 11のバッテリー交換修理実績
【故障のお問い合わせ内容】
バッテリーの劣化で、内側から膨張しているようです。
先月あたりから、ふたがうまく閉まらずに違和感を覚えたのですが、キーボードの左側部分やトラックパッド周辺が徐々に盛り上がってきました。
それと同時にバッテリー警告が頻繁に出るため、交換修理をお願いしたいです。
バッテリー膨張の典型的な症状としては、「トラックパッドを押しづらい」「キーボード面が盛り上がる」「ボトムケースと本体が浮き上がって隙間ができる」などが挙げられます。
MacBook Air 11は比較的小さなサイズの本体にパーツがギチギチに詰め込まれているため、バッテリーが劣化で膨らむと蓋が閉じにくくなるなどの不具合が起こりやすいのです。
まずは裏蓋を開けて実際にバッテリーの状態を調査し、交換が必要かどうか確認する流れとなりました。
こちらが本体裏蓋を開いたところですが、写真でも分かるように一部のセル(バッテリーがいくつかのセルで構成されている)が大きく膨張しています。
2~3セルが変形していて、カバーの内側を強く圧迫していました。MacBook Airの本体はアルミ素材のため、無理に膨らんだバッテリーが押すとケースにも歪みが生じたり、トラックパッドが反応しにくくなったりするわけです。
また、バッテリーの劣化が進むと稀に発熱・発火リスクも考えられるため、できるだけ早く交換することが安全面でも大切です。
今回はMacBook Air 11インチ(2010年モデル)のバッテリーを交換しましたが、作業時間としては30分ほどで完了しております。
写真左側が新しいバッテリー、右側が取り外した膨張しているバッテリーになります。比べてみると右の古いバッテリーが膨らんでいるのが明らかですね。
交換後は、本体のトラックパッドを押す感触が元通りになりましたし、蓋(ディスプレイ)を閉じたときの隙間も解消されました。
データの初期化などは不要で、システムやファイルはそのまま保存されるため、受け取り後すぐに使い始められる状態です。
今回ご依頼のあったMacは2010年モデル(A1370)ですが、2011年~2015年のMacBook Air 11インチ(A1465など)にも同様のバッテリーが使われています。
さらに、13インチモデル(A1369、A1466)もバッテリー膨張の症状が出る場合があるため、もしヒンジ付近が開かない、トラックパッドが押しにくい、底面のゴム足が浮き上がるなどの違和感があれば、早めの交換をおすすめします。
MacBook Air 11のバッテリー交換にかかった日数
バッテリーさえ在庫があれば、即日修理も可能です。今回は千葉県船橋市の店舗まで直接持ち込みをしていただき、15分~30分程度で作業は終了しました。
バッテリーの在庫状況により取り寄せになる場合は数日かかる場合がありますが、基本的には1泊2日程度でお返しできるケースがほとんどです。
MacBook Air 11インチモデルはすでに製造終了しているため、Apple公式のサポートやApple Storeでは「修理対象外」あるいは「交換パーツなし」と言われる可能性が高いです。
当店では互換品も含めて対応できるので、店頭受付または宅配修理にてご依頼ください。
バッテリーが膨張したMacBook Airの買取も可能
当店はパソコン修理店ですが、修理と同時に買取サービスも行なっております。
今回のようにバッテリー膨張など故障がある状態であっても、通常の買取店ではジャンク品扱いで大幅減額となりますが、当社では活用できるパーツをしっかり査定しますので、満足いく買取価格が得られるかもしれません。
MacBook Air 11インチは軽量でスタイリッシュなモデルとして人気がありますが、年式が古くなるにつれバッテリーの劣化やディスプレイ、キーボードなどのトラブルが増えてきます。メーカー修理が難しかったり、予算オーバーになりそうなときには当店のような民間修理店を検討してみてください。短期間かつ安価に、必要な箇所だけを的確に交換・修理することで、まだまだ現役で使えるPCに復活させることが可能ですよ。