MacBook Pro 画面がずれる?乱れる?修理をしました

MacBook Pro (A1286) 画面がずれる・乱れるトラブル|グラフィックチップ故障の修理事例

MacBook Proで画面がずれる乱れる、あるいは起動途中で真っ白や真っ黒になってフリーズする――そんな症状が発生したら、まず疑われるのがグラフィックチップ(GPU)の不具合です。
本記事では、MacBook Pro 15インチ(2011年モデル)A1286に生じた画面ずれ・横線表示などの故障例をもとに、症状や原因、実際の修理内容について詳しく解説します。


【症状】YouTubeをフルスクリーン再生中に画面が半分ズレる+起動不良

■お問い合わせ内容:
MacBook ProでYouTubeをフルスクリーン再生中に画面が半分ずれるような表示不良が発生。再起動や比率変更で一時的に改善したが再発し、最終的にログイン途中で真っ白画面になり起動できなくなった。
OS再インストールやセーフモードでも改善せず、修理店に依頼したい――というご相談でした。

MacBook Pro画面がずれる
一見すると正常表示されているように見えるかもしれませんが、ディスプレイをよく見ると細い横線が等間隔に入っていたり、再起動後に半分ずれて表示されることがあります。


原因:グラフィックチップ(GPU)の故障が最も多い

2011年製のMacBook Pro (A1286)は、Appleが一時期リコール対応(無償交換)をしていたほど、GPU不良が多発する機種として知られています。
画面がずれる・乱れる・起動途中で止まる・再起動を繰り返すといった症状は、ロジックボード上のグラフィックチップに物理的な不具合があるケースが大半です。
なお、Appleのリコールプログラムはすでに終了しており、現時点では無償修理は受けられないため、専門業者による修理が必要です。


修理内容:ロジックボード上のグラフィックチップ修理

修理には、ロジックボードを取り外し、グラフィックチップの再取り付けやリフロー・リボールと呼ばれる工程を行う方法があります。
当店では、強制的にGPUを交換するのではなく、基板修理で対応できるかどうかをまず判断し、最小限のコストで修理する方法を模索します。
交換後(修理後)は再度組み立てて動作テストを行い、画面のずれ・乱れが解消され、再起動も問題なく行える状態を確認。

MacBook Pro A1286修理後
修理後は横線やずれが消え、ロゴ画面からログインまでスムーズに表示が復活。データ初期化なしで元の環境を維持できます。


修理期間・費用の目安

今回のロジックボード修理では、約1週間のお預かり期間をいただきました。
ロジックボード修理は故障の程度や混み具合によって1~2週間以上かかる場合もあるため、納期には多少余裕をみていただくのが無難です。

●修理内容:

  • GPU(グラフィックチップ)まわりの修理
  • 再組み立て・動作テスト

●費用の目安:

  • ロジックボード修理代+作業工賃
  • 故障の深刻度・交換部品の有無により変動あり

なお、Apple公式サポートでロジックボード交換を行うと5万円以上になるケースも珍しくありません。


まとめ|MacBook Pro A1286の画面ずれ・乱れはGPU修理で復旧可能

2011年モデルのMacBook Pro (A1286)で画面がずれる・乱れる、起動途中にフリーズするといった症状は、GPUチップの物理故障が原因の可能性が極めて高いです。
液晶交換やOS再インストールでは直らず、ロジックボード修理(または交換)が必要。
当店なら、データそのまま、OS初期化なしで修理が完了し、費用や時間もメーカー修理に比べて抑えられる可能性が高いです。

どうしても予算に合わない場合は、買い替えや買取なども検討されるとよいでしょう。
まずは症状を見極め、お見積もりをお出ししますので、お気軽にお問い合わせください。