パソコンの画面が赤い?バックライト交換が可能なパソコンと、パネル交換が必要なパソコンを徹底解説

バックライト交換ができるパソコン・できないパソコン
ノートパソコンを使っていて、ある日突然画面全体が赤みを帯びるようになってしまった経験はないでしょうか。OSの初期化や再起動を行っても改善が見られない場合、バックライトの劣化が原因かもしれません。
テレビの世界では、ブラウン管から液晶テレビ、有機EL、LED液晶など大きく移り変わりましたが、パソコンの画面においても2010年頃まではCCFLバックライトが主流で、その後LEDバックライトが一般化しています。
2010年より前のパソコン:CCFL方式のため、バックライトのみの交換が可能で修理費用も比較的抑えられます。
2010年以降のパソコン:LED液晶になっている場合がほとんどなので、画面が赤くなった場合は「バックライトのみの交換」が基本的に不可能で、液晶パネルの交換が必要です。
当店ではノートパソコン全般の液晶修理を手がけておりますが、今回のご依頼では「画面が赤い表示になる」故障を調べていく中で、バックライトが原因だったという事例がありました。
以下で詳細を紹介していきます。
画面が赤いトラブルの修理事例
バックライト交換が可能なパソコン(CCFL)
電源を入れると画面が赤っぽく表示され、時間が経っても全く直らない――。
この症状はCCFL(冷陰極管)方式のバックライトを採用したパソコンでよく見られます。
いわゆる「蛍光灯の寿命」に近く、家庭の照明がチカチカするのと似た状況です。
下記の写真は、修理に持ち込まれた一例です。
古めのノートパソコンで起動すると画面全体が赤くなり、文字や画像の色が正しく表示されませんでした。

このパソコンは2010年以前のモデルだったため、CCFLバックライトが搭載されています。
メーカーでは液晶ユニットごと交換するしかありませんが、当店ではバックライト管だけを交換できるため、高額な液晶丸ごと交換より安価に修理可能です。

実際にバックライト交換を行ったところ、ご覧のとおり赤みが消え、明るさも元通りになりました。交換作業は非常に高度な分解技術を伴いますが、当店では40分程度で完了。
メーカーや大型家電量販店だと丸ごと液晶交換扱いになるため、5万円以上の見積もりになることも多いですが、当店ではずっと安く修理が可能です。
ノートパソコンのバックライト交換のやり方
以下は、同じくCCFL液晶を搭載している別のノートパソコン(NEC LL750/B)でのバックライト交換手順の実演です。
蛍光管だけを交換することで画面が赤い症状を解消できますが、作業は非常に繊細で、分解を誤ると液晶全体を破損してしまうリスクがあります。
1. パソコンの電源が赤く映る症状

長年使い続けたパソコンで、起動時から画面が赤く表示される。
2010年以前のモデルでよくある症状です。原因の大半はバックライトの寿命。
2. ネジ隠しのゴムを外す

ディスプレイフレームを外す前に、四隅のネジ隠しをピンセットや細い工具で取り除き、プラスドライバーでネジを外します。
3. 液晶フレームを外す

液晶フレームは爪(クリップ)で留められているため、ヘラやカードなどを隙間に差し込んで外すのが一般的。力任せにやると爪が折れるので注意。
4. 液晶パネルを固定しているネジを外す

左右4本ずつ、計8本のネジで液晶パネル本体が固定されています。
これらを外し、ケーブルを断線しないように気をつけながらパネルを手前に倒します。
5. 液晶パネルからバックライトを取り外す

CCFLパネルは薄い蛍光管(バックライト)が内蔵されており、これを交換するにはパネルをさらに分解して内部の層を丁寧に取り外す必要があります。
誤ってパネルを曲げたり割ったりしないように注意しましょう。
6. バックライト単体を交換

蛍光管だけを取り出して点灯させてみると、寿命が近い蛍光管は赤みを帯びて光っています。
新品の蛍光管と交換し、元通りに組み上げると、赤みがなくなった正常な色合いで表示されるようになります。

LED液晶で画面が赤い場合はパネル交換が必要
2010年以降発売の多くのパソコンはLEDバックライト方式になっています。
この場合、バックライトだけを交換するという修理は基本的に不可能(または割に合わない)ため、液晶パネル単体の交換で対応する必要があります。

CCFL方式のように蛍光管を交換すれば直るわけではなく、画面全体のパネルを取り替えることで赤みが解消されます。
ただ、LEDパネル交換でも2万円台で修理可能な例が多く、メーカー修理の5万円以上よりははるかに安いです。
LED液晶の交換事例

液晶パネルを新品に替えると、本来の正常な色合いを取り戻せます。データに触れずにパネルだけを交換できるため、修理後はすぐに従来の環境で作業再開可能です。
実例:Lenovo Y700の画面が赤い→パネル交換で解決
【故障のお問い合わせ】
「電源を入れたら突然画面が赤っぽくなった。起動はするが色合いが異常で使いづらい」

外部モニターに出力すると正常な色で表示されるため、グラフィック機能には問題なく、液晶パネルの故障と判断。
Lenovo Y700はタッチパネル付きモデルがあり、故障原因としては物理的な損傷や内部基板の不具合が考えられます。
パネル交換を行うことで通常の発色に戻りました。

作業後は画面が赤みなく表示され、データを一切消去せず返却。
タッチパネルの液晶も交換部品があれば対応可能です。
まとめ:パソコンの画面が赤いときはバックライト故障かパネル交換が必要
- 2010年以前のCCFL液晶: バックライト(蛍光管)を交換すれば改善する可能性が高い
- 2010年以降のLED液晶: バックライト単体交換は割に合わず、液晶パネルごとの交換となる
画面が赤くなる原因としてはバックライトの寿命や基板の故障がほとんどですが、機種や年式によっては交換費用や難易度が変わります。
メーカーに依頼すると5万円以上の見積もりになるケースが多いですが、民間修理店ならバックライト交換(CCFLの場合)や液晶パネル単体交換でコストを抑えられるかもしれません。
もし画面が赤くて見づらい状態に陥ったら、まずは外部モニター出力で症状を切り分け、自分のパソコンがCCFL方式かLED方式かを確認したうえで修理店に問い合わせてみてください。







