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NECパソコンで画面が真っ暗になり、カーソルだけが表示されて先に進まない場合の原因と対処法
症状の概要と発生状況
NECのパソコンを使っていて、突然画面が真っ暗になりマウスカーソルだけが表示され、それ以上先に進まない状態に陥ったことはありませんか?
この症状は、NEC製のノートパソコン(LAVIEシリーズなど)やデスクトップPCを含む全機種で起こり得る現象です。
電源を入れると通常はメーカーのロゴやWindowsの起動画面が表示されますが、その後に画面が黒いままカーソルのみが表示され、ログイン画面やデスクトップが表示されなくなってしまいます。
カーソルは動かせるものの操作は受け付けず、結果としてパソコンを使用できない状況になります。
このような「画面真っ暗でカーソルだけ」の問題は突然発生することもあり、戸惑うユーザーも少なくありません。
次章ではまず、この現象の主な原因について見ていきましょう。

よくある原因
上記のようなNECパソコンの黒い画面にカーソルのみ表示される症状には、いくつかのよくある原因が考えられます。
代表的な原因を以下に挙げます。
- Windowsアップデートによる不具合: Windowsの更新プログラム適用後に問題が発生するケースです。
大型アップデートや更新の途中で電源を切ってしまった場合など、OSのアップデートが正常に完了せず、起動時に画面が真っ暗なまま先に進まなくなることがあります。
- ドライバーの不良や互換性の問題: グラフィック(映像)ドライバーなどに不具合があると、画面表示が行われなくなる場合があります。
古いドライバーや誤ったバージョンのドライバーをインストールしたことによる互換性の問題が原因で、Windowsが正しく描画できずカーソルだけ表示されることがあります。
- スタートアップ時のソフトウェア問題: Windows起動時に自動実行されるソフトウェアや設定の不具合で、起動プロセスが途中で止まってしまうことがあります。
スタートアップに登録されたアプリが応答しなくなったり、OS起動に必要なプロセスが競合を起こした場合、黒い画面から先に進まなくなる可能性があります。
- ウイルス感染・マルウェアの影響: 悪意のあるソフトウェアに感染すると、システムが破損したり起動プロセスが妨害されて、正常に起動できなくなる場合があります。
ウイルスによってWindowsの重要なファイルが書き換えられたり削除された結果、画面が真っ暗になることも考えられます。
- 外部デバイスや起動設定の問題: USBメモリや外付けHDDなどの外部デバイスが接続された状態で電源を入れると、PCがそれらから起動しようとして停止してしまうことがあります。
また、BIOSの起動ドライブ設定に問題があり、正しいドライブから起動できていない場合も、OSが立ち上がらず黒画面になる要因となります。
- その他の要因: ハードディスクやSSDの故障、システムファイルの破損などハードウェア起因のトラブルによって同様の症状が出ることもあります。
実際に当社に修理依頼があった事例ですと、ハードディスク、SSDの故障、劣化によるパターンが一番多い印象があります。
初級者向けの対処法
まずは、専門知識がない初心者の方でも試せる基本的な対処方法から紹介します。
以下の対処策を順番に実行して、問題の改善を目指しましょう。
- 状況を確認し、しばらく待つ: 画面が真っ暗になったら、まずは慌てずにパソコンの様子を確認してください。ハードディスクのアクセスランプが点滅している場合や、Windowsアップデートの途中である可能性が考えられます。
そのような場合は内部で処理が進行しているため、数分〜10分程度待つことで先に進むことがあります。
しばらく待っても画面が変わらない場合は、次の手順に移りましょう。
- 外部接続機器を取り外す: 接続されている周辺機器を一度すべて取り外してみましょう。
USBメモリ、外付けHDD、SDカード、DVDなどのメディアが差し込まれていると、パソコンがそれらのデバイスから起動しようとして停止してしまうことがあります。
不要な外部機器を外したら、改めて電源を入れて正常に起動するか確認しましょう。
- 強制終了して再起動する: パソコンが固まって先に進まない場合は、一度強制終了(電源ボタンを長押し)して電源を切りましょう。
その後、数十秒待ってから再度電源を入れて起動し直してみてください。
それでも改善しない場合は、同じ強制終了と再起動を2〜3回繰り返してみましょう。
何度か再起動を試みることで、Windowsが内部で自動修復プロセスを開始することがあります。
- 放電(パソコンの電源リセット)を行う: ノートパソコンの場合、放電と呼ばれる操作を試してみましょう。パソコンの電源が切れた状態でACアダプタやバッテリーを取り外し、電源ボタンを約15秒以上押し続けて内部に残った電気を放電させます。
その後、再び電源ケーブル(バッテリー)を接続して電源を入れ直してください。
デスクトップPCの場合も、電源コードをコンセントから抜いて数分待ってから再度接続し、電源を入れましょう。
放電によって一時的な誤作動がリセットされ、画面真っ暗の問題が解消することがあります。
- スタートアップ修復(自動修復)を試す: Windowsには起動問題を自動的に検出・修復する「スタートアップ修復」機能があります。
上記の再起動を繰り返していると、「自動修復を準備しています」といったメッセージが表示される場合があります。
その際は画面の指示に従って修復を実行してみてください。
また、手動で修復オプションを起動するには、電源投入後にWindowsロゴが出る前に電源を落とす操作を数回行う方法があります(強制終了を数回繰り返すとリカバリーモードが起動します)。
スタートアップ修復を行うことで、システムの起動に関する問題が解決される可能性があります。
- セーフモードで起動して確認する: セーフモードとは、Windowsを必要最低限の構成で起動する特殊なモードです。
自動修復や起動メニューからセーフモードを選択できる場合は、一度セーフモードで起動してみましょう。
セーフモードでデスクトップが表示されるか確認してください。
セーフモードで正常に起動できた場合、ハードウェアの故障ではなくソフトウェア起因の問題である可能性が高いです。

中級者・上級者向けの対処法
上記の方法でも改善しない場合は、より高度な対処法を試みます。
ここからはパソコンに詳しい方向けの内容となります。
セーフモードやWindowsの回復環境を利用して、より踏み込んだ修復作業を行いましょう。
- システムの復元を実行する: Windowsの「システムの復元」機能を使って、パソコンを過去の正常な状態に戻します。
最近インストールした更新プログラムやドライバーが原因であれば、復元ポイントを用いて問題発生前の状態にシステムを巻き戻すことで症状が改善する可能性があります。
セーフモードで起動できる場合は、Windowsの検索から「システムの復元」を実行し、表示されるウィザードに従って復元を試みてください。
セーフモードでも起動できない場合は、Windowsのインストールメディアや回復ドライブからPCを起動し、トラブルシューティングのオプションからシステムの復元を実行することもできます。
- 最近の更新プログラムやドライバーを削除する: 最近のWindowsアップデートやデバイスドライバーのインストール直後から問題が発生した場合は、それらをアンインストールすることで改善が期待できます。
セーフモードでパソコンを起動し、「設定」→「更新とセキュリティ」から直近の更新プログラムをアンインストールしてみてください。
また、デバイスマネージャーを開き、ディスプレイドライバー(グラフィックドライバー)を一度削除してから再起動する方法も有効です。
特にグラフィック関連のドライバー更新が失敗していた場合、ドライバーを再インストールすることで画面表示が正常に戻ることがあります。
- コマンドプロンプトでシステム修復を行う: Windowsの回復環境では「コマンドプロンプト」を使用した高度な修復も可能です。
回復環境のコマンドプロンプトから、システムファイルを修復するsfc /scannowコマンドや、システムイメージを修復するDISMコマンドを実行することで、破損したファイルを修復できる場合があります。
また、起動に必要なブート領域に問題がある場合は、bootrec /fixmbrやbootrec /fixbootコマンドを試すことでブートローダーの修復を行えます。
- BIOS設定を初期化する: パソコンのBIOS設定をリセット(初期化)してみる方法です。
BIOSの設定不備やブート順序の誤りが原因でOSが起動できない場合、BIOS設定をデフォルトに戻すことで改善する可能性があります。
パソコン起動直後にキーを連打すると、多くのNECパソコンではBIOS設定画面が表示されます。
その中の「Load Setup Defaults」を選択して設定を初期値に戻し、変更を保存して再起動してみてください。
BIOSを初期化することで、ハードウェア設定の問題で生じていた起動不良が解消されることがあります。
それでも改善しない場合の対応
上記の対処法をすべて試しても症状が改善しない場合、ユーザー側での対応が難しい深刻な問題が発生している可能性があります。
例えばストレージ(HDD/SSD)の物理故障やマザーボードのトラブルなど、ハードウェア起因の場合は一般ユーザーが対処することは困難です。
そのため、メーカーや専門業者への修理依頼を検討しましょう。
NECパソコンであれば、メーカーのサポート窓口に問い合わせて指示を仰ぐか、PC修理サービスに持ち込んで診断・修理してもらう方法があります。
また、大切なデータのバックアップを最優先に行うことも忘れないでください。
修理に出す際には最悪の場合ハードディスクの初期化や交換が行われ、データが失われてしまうことがあります。
黒い画面で起動できない状態でも、セーフモードやWindows回復ドライブ、あるいはハードディスクを取り出して別のPCに接続する方法でデータを救出できる可能性があります。
自身でバックアップが難しい場合でも、修理業者にデータを残したい旨を伝えれば、可能な限り対応してもらえるでしょう。
重要なファイルを失わないよう、事前にバックアップ対応を取っておくことが肝心です。
再発防止のためのアドバイス
最後に、同じトラブルを繰り返さないために日頃から心がけたいポイントを紹介します。NECパソコンを長く安定して使うために、以下のような対策を講じておきましょう。
- Windowsやソフトを定期的にアップデートする: OSや各種ドライバー、ソフトウェアは常に最新の状態に保つようにしましょう。
最新の更新プログラムは不具合修正やセキュリティ向上につながります。
特にWindowsのアップデート適用中は電源を切ったりせず、完了するまで待つことが大切です。
- ウイルス対策を徹底する: ウイルスやマルウェアの感染を防ぐため、市販のウイルス対策ソフトを導入するかWindows標準のセキュリティ機能を有効にしておきましょう。
怪しいメールの添付ファイルを開かない、危険なWebサイトにアクセスしないなど、セキュリティ対策を徹底することで不審なプログラムによるシステム破壊を未然に防げます。
- 定期的にデータのバックアップを取る: 万が一パソコンが故障しても大事なデータが失われないように、普段からバックアップを習慣づけてください。
外付けハードディスクやクラウドストレージに、写真や文書など重要ファイルを定期的にコピーして保存しておくと安心です。
バックアップがあれば、最悪システムを初期化する事態になってもデータ復元が可能です。








