画面の角度を変えると表示がおかしくなる、消えるMacBook Proの修理

MacBook Proをお使いの方で画面の角度を変えると表示不良が発生する、場合によっては画面が消えるという内容で修理のご依頼をしていただきました。

 

角度を変えると画面が消える修理実績

【故障のご相談内容】
Retina15.4インチ。
画面の角度を変えると液晶中央が帯状に色が抜けたり、滲んだり、画面がおかしくなります。
修理可能でしょうか。
との事でした。

画面の角度を変えると線が入ったり表示不良が発生する症状は意外と多く、原因は1つではありませんので調査が必要となります。

 

まずは状態の確認をするためにパソコンの電源を入れると、とりあえず正常表示することが確認できました。
画面の角度を変えるために液晶側を前後に動かすと、ある一定の角度にすると画面の表示が乱れることが確認できました。
現時点で故障で考えられる部分は、液晶パネル故障、もしくは液晶ケーブルの故障、もしくはロジックボードの故障の3ヶ所に絞られます。

この3箇所の調査に関しては分解が必要となりますが、外部モニターに表示をさせ正常に映るようであればロジックボード故障の可能性が低くなりますのでまずはそちらからチェックをしていきます。

外部モニター側で表示の確認をする限りでは、画面の角度を変えても表示不良は一切発生しなかったためにおそらくロジックボードは無事であることがわかります。
現時点では液晶パネルか液晶ケーブルの故障の可能性が高くなりますが分解調査が必要です。

 

MacBook Proの液晶パネルのみを交換しておりますが、画面の角度を変えても表示不良にはならないことが確認できました。
一時的な改善ということも考えられますので時間を置いて画面の角度を変えたり一連の動作確認をさせていただきましたが、全く症状が発生しないために今回の故障原因は液晶パネルであったことが分かります。

 

MacBook Pro 液晶パネル

今回の修理ではMacBook Proより液晶パネルのみを取り外しておりますが、画像の物が使われていた液晶パネルです。
画像を見ていただければわかりますが、最近のMacBook Proの液晶パネルはパネルの下側にリボンケーブルがありその下に基盤が付いております。
このリボンケーブルはネジで固定されているために伸縮するような部分ではないですが、何かしらの原因でリボンケーブル、もしくは下にある基盤が壊れてしまうのかなと感じます。

MacBook Pro 2016年、2017年あたりをお使いの方で、角度によって画面がついたり消えたりする場合はここの故障の可能性が高いです。

 

まとめ

現在MacBook Proの2012年から2015年モデルまでは液晶パネルの入手が非常に難しくなってきております。
後継機の現行モデルが既に発売されているために、新規での部品生産はされていないと思われますので今後は今よりも部品入手が難しくなるでしょう。
部品入手ができなくなると修理が出来なくなってしまいますので、画面の故障でお困りであればお気軽にご相談いただければと思います。

画面の角度によって消える症状は2016年、2017年モデルでも多くありますが、CPUがApple M1モデルになってからは比較的少なくなった印象です。
おそらくメーカー側で対策をしたのでしょう!

 

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