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富士通デスクトップ「ESPRIMO D587/R」が起動しない？HDD故障と交換事例を詳しく解説
富士通のデスクトップパソコンESPRIMO D587/Rをお使いの方より、「電源は入るものの、起動画面から先に進まずOSが立ち上がらない」というトラブルで修理依頼を頂きました。
自己診断ではハードディスクに機械的トラブルの可能性が示唆され、エラーコード「E104-1-1008」が表示される状況です。
この記事では実際に行った修理内容やハードディスク交換後の状態、作業にかかった日数などを紹介しつつ、同様の不具合でお困りの方向けにポイントを解説していきます。
ESPRIMO D587/R で起動不可：修理の流れと実際の作業内容
【故障のお問い合わせ内容】
「富士通のデスクトップPC D587/Rで、電源ランプはつくがWindowsが起動しない。
BIOS診断をしたところ、ハードディスクの故障を示すエラーコード（E104-1-1008）が出た。
データはできれば回収したいが、まず動く状態に戻したい。」
ご依頼品が当店へ宅配便で届き、さっそく電源を投入すると、富士通ロゴは出るものの、そのままフリーズのような状態から動かず。
ユーザーがBIOS診断を試みた結果がハードディスク故障を示すエラーだったわけですが、当店での再確認でもHDDが物理的に読めなくなっている可能性が濃厚と判明しました。
HDDは消耗品であり、使用年数や稼働時間、衝撃の積み重ねなどで寿命を迎えます。このように突然「起動しない」事態は珍しくありません。
デスクトップPCのハードディスクを探す｜ESPRIMOの内部構造
富士通のESPRIMOシリーズは、光学ドライブ（DVD）やHDDが前面のベイにまとめて格納されていることが多いです。
D587/Rも例外ではなく、ドライブユニット下にHDDが隠れており、ドライブ部分ごと上に持ち上げるとHDDにアクセスできます。
上の写真のように、ドライブベイを引き出すと、HDDが奥まったところに固定されている構造ですね。
てっきり3.5インチHDDを使っていると思いきや、この機種では2.5インチタイプが搭載されていました。
ノートパソコンなどに使われる2.5インチHDDをデスクトップで利用する形は近年増えてきています。
「小型筐体」「省スペースモデル」を標榜するデスクトップで採用される事例が多いようです。
HDD交換とWindows再インストールで復旧
HDDが完全に物理故障を起こしている場合は、交換以外の選択肢はほぼありません。
今回も壊れたHDDを取り出し、新品のHDD（またはSSD）に載せ替え、Windows 10の再セットアップを行いました。
あわせてドライバや各種アップデートを施し、動作チェックを実施。問題なく起動する状態に戻せたことで、パソコンとしての再利用が可能になりました。
もし壊れたHDDからデータを回収したい場合は、別途データ復旧が必要ですが、今回はOSをクリーンインストールするのみとのご希望で作業完了です。
SSD化もおすすめ｜富士通デスクトップを高速化できる
HDDは経年劣化により突然の読み込み不能が起こりやすいパーツですが、HDD交換と同時にSSD化するオプションを選ぶことで、Windows起動が数秒に短縮するなどパフォーマンスの大幅向上が望めます。
たとえば2.5インチSSDを取り付ければ、起動スピードやアプリの応答性が見違えるほど改善されるでしょう。
もし買い替え予定がないなら、この機会にHDDをSSDへ切り替えるのも一つの手。
修理費は多少上乗せになりますが、結果的に快適度や寿命が延びることが多いです。
ESPRIMO D587/Rのハードディスク交換とOSインストールにかかった日数
今回は、当店に宅配便でPCをお預けいただき、新品のHDD（1TB）に載せ替え＋Windows 10のクリーンインストールを実施しました。
ちょうど2.5インチの在庫があったため、作業自体は1日で終了しています。
部品在庫がないタイミングや、SSDを選ぶ場合でも1〜2日程度で完了することが多いので、修理に出す際は早めに見積依頼をするとスムーズです。
まとめ
富士通のデスクトップ「ESPRIMO D587/R」で「電源は入るのに起動しない」「富士通ロゴから先に進まない」という不具合は、HDDの物理故障が原因である可能性が高いです。
BIOSの自己診断（エラーコードE104-1-1008）で機械的故障を示す場合はまずHDD交換を検討し、OSをクリーンインストールするのが最短復旧の手段。
また、SSDへの載せ替えで性能アップを図るのもおすすめです。
交換作業自体は1日〜数日で完了し、買い替えよりもはるかに安い費用でPCを再生できます。
もしハードディスク故障が疑われたら、データ復旧が必要かどうかも含めて専門店へご相談ください。
