パソコンの画面が見えない場合の修理、対処法

パソコンを長年使っていると画面が見えない症状になってしまう場合があります。
画面が見えないと言っても人によっては全く見えない場合、うっすらと見える場合でありますが、今回の記事ではデスクトップパソコンの場合、ノートパソコンの場合で画面が見えない対処法も公開しておりますので、トラブルに遭ってしまった場合は参考にしていただければと思います。

画面が見えない場合の対処法、確認ポイント

デスクトップパソコンで画面が見えない場合

配線を確認する

画像はデスクトップによく使われる電源コンセントになります。

左側の赤い配線はHDMIケーブルとなり、右側の青い線はD-15ピンと呼ばれるモニターを表示させるケーブルとなります。
配線が外れていると画面が映らない、見えないために配線の抜けがないかチェックをしてください。

これらの配線はあまり故障するパーツではありませんが、ケーブル故障により画面が見えないと言った例はありますので、ケーブルの差し込みに問題がない場合は一度ケーブル交換してみるのも一つの対策方法です。

 

 

電源が入っているのか確認する

画面が見えない原因はもしかすると電源が入っていない可能性もございます。
電源ケーブルが故障していると電源が入らないために画面は見えないと思いますが、電源ボタンを押してパソコンに耳を当ててみてください。
デスクトップパソコンの多くは中にファンがありますので、画面が見えない状態でもファンが回っていると回転する音が聞こえるために電源が入っているかの確認は可能です。

もし電源ボタンを押してもパソコン側から何も音を感じないようであればパソコンの電源自体が入っていない可能性がございます。

 

 

画面が映らない場合の対処法

パソコンの電源は入っているのに画面が映らない場合は、本体側の故障、もしくはモニター側の故障のいずれかに分かれます。
モニター側の故障であればモニターを交換してみれば良いのですが、新たにモニターを購入するのではなく、テレビなどに接続してみる方がお金をかけないで故障の切り分けを探ることができます。
最近のテレビの背面にはHDMI端子が最低一つくらいはあると思いますので、今まで使っていたモニターからテレビ側のHDMI端子に配線をしてみてください。

ノートパソコンをモニターに接続する方法

もし、テレビ側にパソコン側のデータが表示されるようであれば今まで使っていたモニターの故障が確定しますので、予算があるようでしたらモニターの買い替えをしてください。

デスクトップパソコンの場合は以前に比べるとモニター自体の価格が下がっているために、修理をするよりも買い替えをした方が安く上がる場合がほとんどです。 

 

放電試してみる

画面が見えない場合は一度放電をしてみることも一つの対処法になります。
本体の配線をすべて抜き、電源もを外してください。
數十分から1時間程度放電し、再度配線をし電源ボタンを押してみてください。

 

グラフィック系統の故障を疑う

上記の対処法を全て試しても改善しない場合はグラフィック系統の故障の可能性があります。
デスクトップパソコンの場合はマザーボードにグラフィックカードが差し込まれている場合がほとんどですが、グラフィックカードの交換で正常に画面が見えるようになる可能性もございます。
グラフィックカード交換は専門的な知識がないとパソコンの故障につながってしまいますので、パソコン修理店に相談をされた方が無難です。

 

 

ノートパソコンで画面が見えない場合

電源が入っているのか確認する

ノートパソコンの場合は電源ボタンを押すとLEDランプが点灯、点滅しますので電源が入っているかの確認はしやすいと思います。
もし電源ランプが光らない場合は電源ボタンを押した後にパソコンに耳を当てて音を感じてみてください。
ファンが回っているようであればパソコンの電源は入っております。

 

画面が映らない場合の対処法

基本的な対処法はデスクトップパソコンと同じです。
デスクトップなどに使われているモニターやテレビを用意し、デスクトップパソコン同様に外部モニターに接続をしてみてください。
もし外部モニター側で表示されるようであれば本体側の故障です。
故障として考えられる部分は液晶、液晶ケーブル、マザーボードとなりますが、外部モニター側にノートパソコン側のデータが表示されない場合はマザーボード故障の可能性がありますので、自分で修理することは難しいでしょう。

 

放電試してみる

ノートパソコンの場合はデスクトップと放電の仕方が若干異なります。
ノートパソコン本体を裏返しにするとバッテリーが取り外せるものがありますが、簡単にバッテリーの取り外しが可能ですので放電は自分で簡単にすることが可能です。
ただし、比較的新しいパソコンになるとバッテリーが内蔵タイプになっており分解が必要な機種もあります。
その場合は自分でパソコンの放電をさせることが難しいためにパソコン修理店に相談をされてください。

 

グラフィック系統の故障を疑う

外部モニター側でも表示されない場合はグラフィック系統の故障の可能性がございます。
デスクトップパソコンと違いノートパソコンの場合はグラフィックカードではなくマザーボードにグラフィックチップが搭載されておりますので、グラフィック部分だけの交換はできないようになっております。
修理方法としてはマザーボード交換やマザーボード修理と言ったようにデスクトップパソコンよりも修理としては難しい形になってしまいます。

 

 

Macで画面が見えない場合

iMacなどデスクトップタイプの場合

iMacで画面が見えない状態になってしまった場合は電源が入っているのかをまずは確認してみてください。
基本的な点検方法はWindowsのデスクトップパソコンやノートパソコンと全く同じになりますが、電源ボタンを押してパソコンに耳を傾けて電源が入っているのかをチェックして下さい。

 

電源は入っているが画面が見えない場合

電源を押してファンが回っている音がするが、画面が全く映らない場合は液晶自体の故障もしくはロジックボードやグラフィックカードの故障の可能性が高いです。
分解をしない限り故障の切り分けは難しくWindowsよりも分解難易度が高いために、Mac修理店に相談されることをお勧めいたします。

 

画面は映るがフォルダマークが出ている場合

電源ボタンを押すと本来はリンゴマークが表示されると思いますが、代わりにフォルダにはてなマークが出ている場合は液晶自体は全く問題ございません。
故障の可能性としてはSSDやハードディスクと呼ばれる部分になりますので、それらのパーツ交換をすることで正常に見えるようになるでしょう。

 

画面がうっすらとしか見えない場合

画面がうっすらとしか見えない場合は故障箇所の特定は外見上では難しいです。
故障箇所としては液晶故障、液晶ケーブル故障、ロジックボード故障のいずれかの可能性がありますが、いずれも分解が必要になってしまいますので修理店に相談をされることをお勧めいたします。

 

MacBook Proなどのノート型の場合

最新モデルのMacBook ProMacBook Airなどの場合は本体のリンゴマークが光らないようになってしまいました。
電源が入っているかの確認は背面のリンゴマークが光るか光らないかで判断することは可能でしたが、新しいモデルになるとそこでの判断はできません。

またWindowsのパソコンと違い電源のLEDランプなどもないために本体の電源が入っているかの切り分けも難しいですが、電源ボタンを押して本体に耳を傾け電源が入っているかのチェックをしてください。

最近の事例で非常に多いパターンですが、電源が入っているのに画面が見えない場合は液晶の故障かロジックボードの故障です。
本来ですと液晶ケーブルも疑う部分ですが、あまり故障するパーツではないために上記二つが一番怪しい故障箇所となります。
どちらの修理にしても比較的高額な修理代金となってしまうために画面が見えないうっすらとしか見えない場合はある程度の修理代金になってしまうことを覚悟した方が良いでしょう。

 

画面が見えない場合の修理を画像付きで紹介します。

ASUS UX390UAの画面が見えない修理

パソコン画面が見えない

電源ボタンを押しても電源自体は入っているのが確認できますが、画面が全く映らない状態でした。
この機種は液晶側の不具合が非常に多く画面が見えない、うっすらとしか見えない場合になってしまうケースは非常に高いです。
機種特有の症状と思いますが、液晶交換で直っている確率は非常に高いです。

 

液晶交換をさせていただきましたが正常に画面が映るようになったことが確認できました。
今回はWindowsのノートパソコンで事例を紹介させていただきましたが、画面が見えない症状に関してはWindowsでもMacでも切り分けの仕方が同じです。
外部モニターに映るか映らないかでその後の対応方法が大きく変わりますので、まずはご自身で外部モニターに接続をして様子を見てください。

 

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