ヒンジ部分に折れや割れがあって蓋が閉まらない修理

パソコンのヒンジ修理について

ノートパソコンをお使いの方で、謝って踏みつけてしまった、パソコンを落としてから蓋がうまく閉まらなくなってしまった経験はないでしょうか?

当社には毎日液晶割れをしてしまったパソコンが到着し修理をさせて頂いておりますが、ほとんどの方の故障原因は上記です。
液晶割れは外部からモニター部分に圧力が加わった事で起きてしまうパソコントラブルになりますが、単純に液晶が割れているだけの場合とヒンジと呼ばれるパーツまで故障してしまっているケースで修理方法が異なります。

液晶割れの事例は毎日のようにブログに掲載をしておりますので修理前、修理後で確認ができると思いますが、ヒンジ故障に関してあまりブログに書いた事がなかった為に今回はヒンジに関して記事にしていきたいと思います。


ノートパソコンのヒンジとはどこのパーツ?どういった役目をするのか?

ノートパソコンは大きく分けると上半身、下半身と呼び方があり、画像は上半身になります。
逆にキーボード側を下半身側と呼びますが、ヒンジは上半身側にあるパーツになります。
ヒンジは上半身と下半身をつないでいる重要パーツになりますが、折れたり、割れてしまったりすると蓋がうまく閉まらなくなってしまったり、最悪の場合はパソコンが真っ二つになってしまうこともあります。

ヒンジ1

 

 

先ほどの画像で黒いフレーム部分を外した状態ですが、赤線に沿ってヒンジは固定されております。
ヒンジは鉄でできており、強度がありますのでよほど強い力が加わらない限り折れたり割れたりはしませんが、踏みつけたりすると折れてしまうこともありますので注意が必要です。
今回例にあるDELLパソコンの場合は上半身と下半身をつなぐ役割以外にも液晶パネル固定しております。
左右それぞれネジで4本づつヒンジに固定されておりますが、これがある事で液晶のぐらつきが出ないようになっております。

 ヒンジ2

 



ヒンジの根本を写した写真です。
よく見ると背面カバーにヒンジがネジで固定されているのがわかると思いますが、ヒンジの故障で一番多い内容はこの部分の故障です。
台座(ネジ受け側)ごと外れてしまったり、折れたりしている場合が非常に多く、補修をしない限りぐらついてしまいます。

ヒンジ3

 

 

こちらも別の機種になりますが、ヒンジを固定しているネジを外し上半身よりヒンジだけを取り外した状態です。
機種によって形状こそ異なりますが、大体はこのような形をしております。
稀に損傷がひどいとヒンジが折れてしまっている場合もあり、過去の経験では板金もした事があるくらいです。

ヒンジ4

 

 

こちらは背面カバー側ですがヒンジのネジの受け側になります。
結構多い故障はこの受け側が割れてしまい液晶がグラグラになってしまう場合です。
画像で見えている金色部分は鉄ですが、鉄を固定しているのがプラスチックになるためにどうしても強度は弱くなってしまいますね。

ヒンジ5

 

 

こちらはAppleのノートパソコンMacbookPro Retinaモデルのヒンジになりますが、最近のMacbookは背面がアルミボディ(硬い材質)になっているためにかなり強度があります。
ですのでヒンジ折れなどの故障は全くといって良いほどございませんので修理依頼はほぼないですね。 ですが、長年パソコンを使っているとネジがゆるんできますのでネジが増し締めが必要な場合もございます。

ヒンジ6

 

 

上記の画像は色々な機種のヒンジになりますが、ヒンジ故障によるトラブルはwindowsに多い印象です。
windowsパソコンの外装はプラスチック、FRPなどの材質でできている場合が多いですが、
最近のMacのノートパソコンの場合は全てアルミボディになっているために強度が違います。

 

ヒンジ折れ

上記の画像は富士通のノートパソコンのヒンジになりますが、完全に折れてしまっている事がわかります。 このように完全に折れてしまった場合はボンドなどで補強をしてもまたすぐに折れてしまうために、当社では溶接(板金)をしております。 今までに何台か溶接をした事がありますが、ボンドと違い強度がかなり出るために折れた場合はこのような対策(溶接)をしております。

 

 

ノートパソコンのヒンジが折れてしまった場合はどのような修理をするのか?

すごくアナログな修理方法になりますが、強力なボンドで固定をしております。
例外として上半身丸ごとパーツ交換という手段もできますが、修理代金が高額になってしまうためにあまり現実的ではございません。
当社で行うヒンジの修理方法はほとんどがボンドによる作業になりますが、硬化してから開け閉めの様子を見させて頂いており、日常生活で支障がないと判断できる程度までチェックをしております。

完全にヒンジが折れてしまっている場合はある程度の強度に戻すのが困難な場合があります。
その際は状態を見て修理をお断りさせて頂く事もありますのでご了承くださいませ。
過去の事例ですが、どうしても直して欲しいとの要望で板金(溶接)をした事はなんどもありますので、他店でヒンジ修理ができないとお断りされてしまった場合でも諦めずに一度お問い合わせくださいませ。

 

ヒンジ補修、修理にかかる費用は?

基本的に部品を使う作業はしないために、工賃のみを頂いております。
機種や故障具合によって費用は異なっておりますが、1万円くらいを目安とお考えください。

 

ヒンジ修理にかかる納期は?

状態次第となりますが、比較的軽症の場合はノートパソコンをお預かりしてから3日から5日程度となっております。
ボンドの硬化具合で期間が異なりますので当日修理は難しい作業になります。
ですのでスケジュールに余裕を持って依頼をしてくださいね。

 

液晶割れをしていなくてもヒンジだけ損傷してしまう場合がありますが、そのような場合でも当社では対応しております。
メール、電話のやりとりが基本なために実際にノートパソコンを見て見ないと修理ができるのか判断はできませんが、90%位の確率でヒンジ修理ができておりますね。

 

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