画面(液晶)が暗い、うっすら、見えない場合のパソコン修理

NEC PC-LL750AS3EWのパソコンで画面が暗くなってしまったというお客様よりパソコン修理の依頼がありました。
パソコンの画面は家庭でいう蛍光灯にあたるもの(バックライト)で明るさを調整しておりますが、切れてしますと発光されないために画面が見えないようになってしまう事があります。
画面がうっすらとしか見えない場合は全てこのバックライトが故障しているわけではありませんが、2010年よりも前の年式のパソコンの場合バックライト切れによる故障が高くなっておりますので修理が必要です。
ですが、
2010年以降に発売されたパソコンで画面が暗い、うっすら表示になってしまった場合はバックライト修理ではなく、液晶パネル交換になる確率が高いです。
(LED液晶の為)

 


以下の画像は今回依頼をしてくださった方のパソコンになりますが、電源を入れても画面が暗い、うっすら、見えないといった症状になってしまっておりました。
画面が暗いために内部ではどの画面になっているかもわからないために操作することは非常に難しくなっております。
もしこのような症状になってしまった場合は一時的な対処方法として外部モニターを使うことで難を逃れる事ができます。
外部モニターがあればノートパソコン側のデータを表示させる事ができるために修理依頼する前に自分でバックアップを取ったりする事ができるために非常に便利です。
外部モニターとはテレビや、デスクトップなどに使われるモニターが一般的ですのでお持ちであれば専用ケーブルで映す事ができます。

バックライト切れ


 

今回の故障はバックライト切れによるものでしたので部品を交換したところ正常に表示されるようになりました。
パソコンの画面を明るくする部品は液晶パネル、インバーター、バックライトですが、どれか1つでも故障してしまうと明るくはなりません。
ですので今回の故障はバックライトのみでしたが、同時にインバーターが故障している場合は両方の交換が必要です。

ノートパソコン バックライト交換


 

今回修理をさせていただいた機種はNEC PC-LL750AS3EWですが、現在メーカーではこのパソコンの修理受付は行っておりません。
メーカーには保守部品の期間というものがあり、パソコンが発売されてから数年経過すると部品の在庫は一切持たなくなったしまうために受付NGとなってしまうのです。

当社の場合は年式やメーカーに限らず対応しておりますが、部品が日本国内で仕入れできないものに関しては海外より調達を行なっておりますので他店で受付がNGとなってしまった場合でも修理ができるのです。

 

2018/6/12 パソコンの画面が暗い修理実績追加!
バックライト交換までの流れ公開してます!

画面が暗くなってしまったとの事相で持ち込み相談をして頂きました!

パソコンをお預かりし検証の限りではバックライト故障の可能性がありましたので、バックライト交換の見積もりをお伝えし早速の修理開始です!
ちなみに以下のバックライト交換はメーカーや家電量販店では対応しておらず、同じ症状で修理の依頼をした場合は液晶交換となりますので費用は高額です。

 


画像のように画面が暗い状態のために全く見ることができません。
懐中電灯の光を画面に当てるとわずかに映っていることがわかります。

 


液晶パネルだけを取り外した状態ですが、液晶の内部にバックライトがありますのでさらに分解を進めていきます。

 


途中の分解工程ですが、熱によりリード線が焦げてしまっている事が確認でき、バックライトから外れてしまっている事がわかります。
画面が暗い原因はここですね!

 


通常は赤のリード線以外に青のリード線が接続されております。

 


青のリード線の先端が黒焦げになっておりますが、リード線は再利用しますので被覆を剥いて綺麗な状態にします。

 


新しいバックライトにリード線を再度取り付けした状態です。
まだ完全にバックライトが壊れているわけではありませんが、交換をした事で新品購入時の明るさに戻っております。

 


バックライト交換をし組み直しをした状態です。
正常に表示されるようになり画面が暗い症状は改善されました!

 

 

画面が暗い場合でもバックライト交換ではなく液晶パネル交換になるケース

以下の画像は2013年以降に発売されたNEC Lavie PC-GL243RTAZ になりますが、普通に使っていたら突然画面が暗い、うっすら表示になってしまった状態です。
こちらの機種は以前のバックライト(CCFL)ではなく、LEDバックライトになっている為にバックライト交換ができません。
バックライト修理の場合は液晶パネルごとの交換となりますが、LED液晶を搭載している機種で画面が暗い、うっすらになってしまう原因は液晶側ではなく、マザーボード故障の可能性もありますので注意が必要ですね。

 


液晶パネルだけを交換させて頂きましたが、画面がうっすらの症状は改善されました。
今回は液晶パネル交換で改善されましたが、部品交換をしても画面が暗い症状が直らない場合は液晶ケーブル故障かマザーボード故障のどちらかが故障の原因となります。

 




【パソコンの画面が暗い、うっすらの場合の修理費用】

先ほども記載をいたしましたが、故障しているパーツ次第で料金は異なります。
液晶パネル、インバーター、バックライトで言ってしまうと一番高額な費用になってしまうのは液晶パネル交換を行なった場合です。
インバーター、バックライトに関してはどちらも2万円程度になっておりますので液晶パネル交換に比べるとかなり格安になっております。

【ノートパソコンのバックライト交換 (画面が暗い場合) の修理期間について】

バックライトには長さがあるために機種により使用する長さは異なります。
15.4インチ、15.6インチ、16インチであれば一番主流な長さになりますのでストックしている事が多く、最短でパソコンをお預かりしてから1時間程度で完了することもございます。
持ち込みできれば当日中の返却が可能ですが、宅配便で送っていただいた場合でも在庫があればお時間かからずに対応は可能です。

【LED液晶のバックライト交換について】

当社で行うバックライト交換はCCFLのみです。
LEDの場合はCCFLと構造が全く違うために修理ができないわけではないですが、難易度が高いことから逆に割高になってしまいます。
LED液晶とはわかりやすく言ってしまうと比較的新しいパソコン全てです。
2010年くらいからパソコンの画面はCCFLよりLEDに変更してきました。
テレビでいうとブラウン管からLED液晶に切り替わったと思いますがそれと同じです。

【まとめ】

画面が暗い場合はまずはバックライト故障を疑い、自分で外部モニターがあるようでしたらデータが残っているかの確認を行います。
データの確認ができて修理費用が予算内でしたら修理、予算よりも高額になってしまうようであればデータのバックアップを取ってからパソコンの買い替えを行うのが一番やすくなります。

バックライト交換の修理詳細はこちら





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