Macだけではなく、パソコンをお使いであれば誰でも起こりうるパソコンの故障といえば代表的なトラブルとして画面割れの故障があります。
画面割れにより全く見れない状態になってしまうとデータが消えてしまったのではないか？と心配されると思いますが、その辺りの対処法についても触れていきたいと思います。
この記事ではMacの画面が割れた(故障)、見れない場合の対処方法、データの確認方法、修理代金などを詳しく書きたいと思いますので、これらの症状でお困りの場合は参考にしていただければと思います。
Macで画面割れをしてしまう原因は何？
液晶割れの原因は99%衝撃による故障
Mac、Windows両方に共通することですが、画面割れの原因は今までの経験からすると衝撃による故障が100%と感じております。
よくお問い合わせを頂く内容で気づかぬうちに画面が割れた、バックから出して電源を入れると画面が割れていたなど、身に覚えのない故障でお問い合わせを頂くことは非常に多いです。
iPhoneの画面割れなどに置き換えると分かりやすいかと思いますが、iPhoneを一度も落としていないのに画面が割れることはおそらくないですよね。
MacはiPhoneに比べると大きい物になりますので、持ち運びをしている際に気づかないでぶつけたり落としてしまう可能性は非常に多いのです。
また、iPhoneの画面が壊れてしまった場合は自分で直すか修理店に持ち込みをすると思いますが、修理後は今までのデータを使ってiPhoneを再び使う事ができると思います。
（Apple Storeや家電量販店系列で修理の場合はデータの消去があると思いますので注意！）
ですので、画面が故障したからといって100%データがなくなるといった事ではなく、データが保管されている場所は液晶ではなく、別のところになりますので万が一データが消えた！という事であればデータが入っている部分も同時に壊れてしまったということになります。
Macで画面割れを防ぐ方法はあるのか？ケースに入れれば大丈夫なのか？
今までの経験上で申し上げると画面割れを防ぐ方法は全くございません。
ですので、ケースに入れても画面割れをしている方は今までに何百人と見てきておりますので、画面割れを防ぐ目的でケースを買うのは少し違います。
また、液晶を守る目的、指紋がつかない目的でフィルムをディスプレイに貼る方はいらっしゃいますが、やはり画面割れを防ぐ事はできません。
フィルムが貼ってある状態で画面割れの修理依頼は何百台と行ってきております。
また、新品購入後にフィルムやケースを購入される方は非常に多いかと思いますが、フィルムやケースは画面割れを守る目的ではなく本体の傷に関して高確率で防ぐことはできます。
過去にあったお問い合わせですが、フィルムを画面に貼っている際に強く押してしまいそのまま画面を割ってしまったという方もいらっしゃいました。
ですので、フィルムを画面に貼る際は、力加減に注意をした方が良いです。
最近のMacのノートパソコンのディスプレイはクレジットカード一枚分程度の厚みしかないために簡単に割れてしまいます。
最近のMacで使われている液晶の厚みをわかりやすくお伝えするために、コストコの会員証と並べて見ました。
意外とびっくりしたのですが、全く同じ厚みでした！
コストコのカードを持っている方は結構多いと思いますので、財布からカードを出して厚みを調べてみてください。
そのコストコのカードの厚みが10年前から使われているMacのノートパソコンのディスプレイです！
ちなみに2010年以降に発売されたMacBook Air、2013年以降に発売されたMacBook Pro、2015年以降に発売されたMacBookは全てこの厚みの液晶パネルが使われております。
Mac本体の落下、マウスの挟み込みによる衝撃があると簡単に液晶が割れてしまいますので十分注意が必要です。
また、よく満員電車でリュックサックを背負ったままつり革につかまってる方もいらっしゃると思いますが、満員電車での圧迫による液晶割れの相談は何度も経験がありますので注意してくださいね。
データが心配！残っているのかをチェックする方法
Macの画面が割れてしまったり、画面に表示不良があると見れなくなってしまう事がありますが、一番気にされる部分はデータかと思います。
普段まめにデータのバックアップを取っている方であればデータの心配をする事はあまりないかと思いますが、実際にバックアップ(iCloud、iTunesなど)を取りながらMacを使われている方はかなり少ない印象があります。
そんな方のために現時点でデータが残っているかの対処法をお伝えします。
まずは用意していただくものがございます。
テレビ、もしくわデスクトップに使われるモニター、そしてHDMIケーブルもしくはD-Sub15ピンと呼ばれる外部出力できるケーブルです。
【用意するもの】
モニター
外部出力できるケーブル
モニターやケーブルはパソコンの端子によりますので、パソコンにあったケーブルを用意してください。
MacのノートパソコンにはHDMI端子が付いていない機種もあり、古いMacになるとHDMI端子がない場合もありますね。
また、比較的新しいMacになるとUSB-Cポートのみしかありませんので、それらの機種をお持ちの方はHDMIに変換できる変換器を用意してください。
USB-Cの変換器はAppleでも販売されておりますが、6000円から8000円といったように以外と高額です。
Amazonなどで代用できる変換器もありますが、2000円から3000円ほどで購入は可能ですので各自用意してください。
※画像はApple純正品です。
モニターとケーブルが用意できましたらMac側の端子(USB、HDMIなど)とモニター側の端子にケーブルを接続してください。
画面割れをしてしまったMacが本体とすると、モニター側は外部モニターという扱いになります。
Macの電源を入れ外部モニター側に本体側のデータが表示されるようであればデータは残っております。
また、操作性は悪いですが、本体側のキーボードを使って外部モニターを見ながらバックアップを取ることができます。
Macで画面割れをした場合、一時的な対処法はあるのか？
先に結論から言ってしまうと対処方法はありません。
修理に出す前に自分でバックアップを取りたいのであれば対処方法として外部モニターに接続をし使うことは可能ですが、修理をしない限りパソコン側は直ることはないので一時的な対処方法になると思います。
また、画面割れにも大小あり、全く見れない場合もあれば一部だけが見れない場合もあります。
かなり小規模な画面割れであれば見えている部分でMacを使うことはできると思いますが、そのまま放置しても画面割れは改善しないために修理を行う必要が出てきます。
画面が粉々にはなっておらず亀裂が入っている程度という事からそのままMacを使われる方もいらっしゃると思いますが、危険ですので修理店に相談をされた方が良いでしょう。
iPhone、iPad、スマホのガラス割れ(表面割れ)などをセロテープなどで補強している方は見かけますが、パソコン(Mac)の場合は表面の割れというよりか内部で割れてしまうことの方が多いです。
ですのでテープで一時的に対処することはあまりないと思いますが、どちらにしろ画面が割れている場合は交換が必要なので修理店に相談をしてください。
Macの画面割れの修理はどこでできる？
Macの修理先として一番に考えるところとすればMacを購入した店舗、もしくはApple Store かと思います。
家電量販店でもMacの修理受付を行っている店舗もありますし、民間の修理店でもMacの修理を行っているところはございます。
それぞれ修理内容や修理代金は異なりますのでどこで直したらいいのかは一概に言えません。
メーカー保証が残っている場合はメーカーに問い合わせをされる方は多いかと思いますが、画面割れの場合はメーカー保証対象外となってしまう可能性は非常に高いです。
そのままメーカーで見積もりを取っていただければわかるかと思いますが、Macは機種が新しいほど修理代金は高い印象があります。
例えば比較的新しい機種でタッチバーが付いているMacBook Proの画面交換を依頼した場合は10万円は見ておいた方が良いでしょう。
当社に修理依頼をして頂くほとんどの方がメーカーや家電量販店で見積もりを取った後に相談をしていただきますが、こちらのページでMacの格安修理ができる訳の確認が可能です。
全国的に見てWindowsの修理に対応してる店舗は多いですが、Macの修理に対応している店舗はあまり多くはありません。
当社ではMacBook Airの新型モデルなど新しい機種でも対応しておりますが、他店で高額な見積もりをされてしまった、修理不可となってしまった場合でも直せる可能性はありますので画面割れで絵お困りでしたら一度お問い合わせくださいませ。
Mac 液晶割れの修理代金相場
MacにはiMac、MacBook、MacBook Pro、MacBook Airとラインナップがりますが、修理代金は全く異なります。
また、高年式ほど修理代金が高額なイメージがありますが実はそうでもありません。
今までの経験上、修理代金が最も安いのはMacBook Airとなりますが、MacBook AirとMacBook Proで1.5倍異なることもあります。
また、iMac 27インチ5Kモデル液晶は部品代金が非常に高額なために修理代金は他に比べると高額です。
年式が1年異なるだけでも修理代金に差がある事がありますが、使われている部品が細かく分かれているのかMacの特徴です。
現時点(2021年3月)でのお話となりますが、MacBook Airインチが最安に液晶割れを直すことができるモデルです。
11インチモデル(A1370、A1466)は、当社では約2万円で液晶割れを直しておりますが、メーカーや家電量販店の場合は現時点で廃盤モデルということで修理の受付はしていないと思います。
そうなってしまうと修理先にお困りだと思いますが、当社では年式問わず部品入手ができるものに関しては対応しておりますのでお気軽にご相談いただければと思います。
画面が見えなくなったMacの液晶修理実績
MacBook Air A2337 2020年 画面に縦線が入った修理
【故障のご相談内容】
液晶の左端に3cmほどの縦線が入るようになった。
ディスプレイの状態を確認させていただきましたが、電源を入れると左側に亀裂があり縦に黒い帯が入っていることが確認できます。
黒い帯の中にもカラフルな縦線が発生しておりますが、原因としてはパソコンに衝撃が加わったと思います。
外装に凹みなどは見当たらなず、データに関しては残っているのがわかりますのでパネル交換のみで対応できそうです。
A2337の液晶パネル交換だけをしておりますが、正常表示されるようになりましたデータはそのままの状態で返却をいたしますのでご安心下さいませ。
A2337 2020年式はSSDの取り外しができないタイプになっておりますので、日頃から外付けハードディスクやiCloudなどにバックアップをされることをお勧めします。
MacBook Pro A1708 2016年 画面に線、表示不良 修理実績 2021/3/20
【故障のご相談内容】
画面左下に電源コネクト挟みこ割れて画面左側に縦縞の線と、下も横線に点滅です。
画面の左側と下側に約2cm程度の線が入っておりますが、その他の部分で後は正常に映っていることが確認できました。
お客様のログインIDも確認ができるのでデータに関しては残っている状態です。
このような場合は液晶パネルの交換だけをすれば設定などは特にせずそのまますぐに使うことが可能です。
液晶パネル交換だけはさせていただきましたが正常に画面が映るようになりました。
A1708は同時期にタッチバーモデルも発売されておりましたが、使われてる液晶パネルは同じとなりますので修理代金や修理にかかる日数も同じとなります。
MacBook Pro 15 A1707 2017年 画面故障 修理実績 2021/11/18
【故障のご相談内容】
ある一定の角度を超えると、液晶が映らなくなったため。
中のシステムは正常に動くので、液晶に問題があると考えています。
今回の故障は少し変わっておりますが、液晶の角度を変えると映ったり映らなかったりといった症状となります。
本来考えられる故障部品としては液晶ケーブルが考えられるのですが、今までの経験上で判断するとA1707の場合は液晶パネルが故障しているケースが多いです。
念のためMacBook Pro内部にデータが残っているのかの確認を外部ディスプレイで行いましたが、問題なくデータは残っておりましたので液晶側の故障と判断致しました。
A1707 15インチの液晶パネルのみを交換しておりますが、正常に画面が映るようになりました。
個人情報の兼ね合いからモザイク処理をさせて頂いておりますが実際は問題なく映っております。
今回のケースでは液晶パネルの交換だけで対応することができておりますがパネル交換で表示されない場合は液晶上半身の交換(アセンブリ交換)が必要です。
MacBook Pro A2159 2019年 画面が見えない修理実績 2021/3/20
【故障のご相談内容】
画面の一部が割れ、画面が真っ黒です。
タッチバーは付いているので内部は生きてます。
A2159はApple M1モデルになるIntel Mac最終型です。
電源入れてもバックライトが光らず全く内部のデータが残っているかわからない状態です。
USB-CポートからHDMIケーブルを接続し外部モニターに表示をさせたところ、問題なくMac OSは起動しておりましたのでデータに関しては残っております。
ですので、MacBook Proの修理方法としてはパネル交換だけで対応していきたいと思います。
液晶パネルのみを交換させていただきましたが問題なく画面が映るようになりました。
データはそのままの状態で返却となりますのですぐにMacが使えるようになっております。
今回のMacBook Proの修理は液晶パネル交換だけで直すことができましたが、比較的高年式のMacのノートパソコンになると画面割れと同時に内部のバックライトが故障してしまうケースがあります。
その場合はパネル交換だけしても症状が改善しないので液晶上半身の交換が必要です。
MacBook Pro A1502 2015年 画面が見えない修理実績 2021/3/20
【故障のご相談内容】
液晶の左3cmがブラックアウトしている。
よく見ると左下に亀裂あり。
Macをお預かりし電源入れると画面の左側1/5に黒い帯が入って故障しておりました。
ほとんどの部分で見ることができるのでデータが残っていることは分かっております。
ですので、パネル交換だけをすれば今までと全く同じ環境でMacを使うことが可能です。
当社でMacの液晶修理を行う場合は初期化はいたしませんのでご安心下さいませ。
余談ですが、2015年モデルのMacBook Proは感圧トラックパッド初代モデルですね。
今回のMacBook Pro 13インチの故障は液晶パネル交換のみで無事完了となりました。
もちろんデータを残した修理となっております。
MacBook 12インチ A1534 画面が見えない修理実績 2021/3/19
【故障のご相談内容】
子どものイタズラで、液晶が割れてしまいました。
全体の五分の一くらいが黒、他は虹色のような縦線です。
時々ログイン画面が微かに見える等、動作自体はしているようで、可能であればデータを生かしたままの修理をお願いできればと思っております。
修理の可否、金額感などお伺いできれば幸いです。
今となっては廃盤モデルになってしまったMacBook 12 inchですが、当社では現時点でも修理受付をしております。
画像のように液晶割れがある場合はパネル交換が必要となりますが、恐らくメーカーや家電電量販店では修理の受付を中止しているモデルかと思いますので修理先にお困りでしたらご相談下さいませ。
MacBook 12インチのパネル交換のみをさせていただきましたが無事修理は完了となりました。
データはそのまま残した状態で返却となりますのでご安心下さいませ。
MacBook Air A1932 画面が見えない修理実績 2021/3/15
【故障のご相談内容】
自分が倒れかけてしまい、液晶に手を付いたら液晶の右が黒くなり線上のチラつきが出るようになりました。
修理代金と納期の見積もりをお願いします。
液晶割れにより表示不良が発生しているMacBook Airの修理依頼となりましたが、よく見ると内部のデータが確認できます。
ですので、データに関しては問題なく残っておりますが、表示不良に関しては液晶パネル交換が必要です。
当社でMacの液晶修理を行う場合はデータの初期化などはせず、その者残してパネル交換、液晶交換だけ行いますのでご安心いただければと思います。
マックの液晶パネル交換をさせていただきましたが画面全体が正常に映るようになりました。
データは残っている状態でしたので、そのままの形で返却をさせて頂きますのでご安心いただければと思います。
MacBook Pro A1989 画面が見えない修理実績 2021/3/15
【故障のご相談内容】
電源はつくが、画面が真っ暗のままです。
画面が見れない状態には液晶割れや表示不良などありますが、今回のケースでは全く画面が映らない状態です。
外部モニターでは正常に映りますので液晶側の問題の可能性が高いかと思いますが、2016年以降に発売されたMacBook Proでは比較的多いトラブルです。
今回のMacBook Proの修理は液晶パネルだけではなく液晶上半身全ての交換となりました。
データに関してはそのまま残した状態で修理完了となりましたが、個人情報がありますのでモザイク処理をさせて頂いております。
2016年以降に発売されたMacBook Proでは多い故障になりますので、保証期間内の場合は一度購入された店舗(Apple Store、家電量販店など)に相談されることをお勧めいたします。
MacBook Air A1932 画面が見えない修理実績 2021/3/1
【故障のご相談内容】
画面にものをぶつけてしまい、液晶が割れてしまった。
水色や紫の線だけが移るだけで、画面に何も表示されない。
との事でした。
2018年モデルのMacBook Airですが、液晶割れにより画面全体が全く映らない状態でした。
わずかにバックライトの光が見れますが、全く入れない状態ですのでデータが残っているか心配ですね。
A1932はUSB-Cになっておりますので、変換器を使って外部モニターで状態の確認をしたところ正常にMac OSは起動しておりましたので液晶側の問題であることが確認できました。
内容から判断するとパネル交換のみをしていきたいと思います。
MacBook Airの液晶パネルだけを交換しておりますが、正常に画面が映る状態になりました。
データはもちろんそのまま残して修理完了でありましたので返却後は設定不要ですぐにMacBook Airが使える状態になっております。
MacBook Pro A1502 画面が見えない修理実績 2020/10/3
【故障のご相談内容】
MacBook Proを使っていますが、画面とキーボードの間にキャップがあったことに気付かず蓋を閉めてしまってから画面全体が真っ白くなり見れなくなってしまいました。
仕事のデータがたくさん入っているのでどうにか直したいです。
との事でした。
このようなお問い合わせをいただきますが、上記の手順を踏む事で自分でデータが残っているかのチェックができますね。
MacBook Proをお預かりしHDMIポートを使って外部モニターに接続をしたところ、正常にMac OS が起動しておりましたのでデータに関しては問題なく残っております。
液晶パネル交換だけすれば今までのデータを使ってパソコンが使えるようになりますね。
液晶パネルのみを交換させていただきましたが正常に画面全体が映るようになりました。
ログイン画面が見れておりますのでデータに関しては残っていることが確認できます。
当社でMacの液晶修理を行う場合はデータの消去はいたしませんのでご安心いただければと思います。
まとめ
Macに限らずWindowsのパソコンもそうですが、画面が見えない状態になってしまうと操作が全くできなくなってしまうので何もすることができなくなってしまうと思われます。
ただし、外部モニターに接続をする事でデータのバックアップを取ったりと、とりあえずの一連の作業はできると思いますので、外部モニターに映るかどうかが非常に重要なポイントとなりますね。
Macの修理実績は非常に豊富にありますので、他店で高額のお見積もりをされてしまったり修理の受付をしてくれなかったなどありましたらお気軽に当社までご相談いただければと思います。
